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夜中の腹痛は十二指腸潰瘍? 激痛を伴う恐ろしい合併症とは

2016.3.28

夜中にキリキリとした腹痛を感じて目が覚めた、という症状に悩まされていませんか?

もしかしてその痛みは、十二指腸潰瘍の痛みかもしれません。

十二指腸潰瘍は、ほうっておくと激痛を伴い、命に関わる合併症を起こすこともある病気です。

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夜中の腹痛… 放置すると激痛を伴う別の疾患の原因に!

腹痛を伴う病気。そう聞いて、どんなものを思い浮かべるでしょうか?

多分、いくつもの病名が浮かんでくるのではないでしょうか?

お腹の風邪、食中毒、虫垂炎(盲腸)、胃炎、腸炎…と、実際に挙げればキリがないほど、腹痛を伴う病気は存在します。

それもそのはず、”お腹”と言っても範囲は広く、またお腹にあたる部分には、いくつも内蔵が存在しますから、腹痛とだけ聞いて病名を当てることなど、ほぼ不可能なことです。
ですから、決して「よくあるから大丈夫」と軽視してはいけないのです。

中でも、一定の条件下でのみ起きる腹痛がある時というのは、決して看過してはいけない腹痛だと言えます。常に痛いわけではないから、大したことはないだろう、すぐによくなるだろう、と軽く考えてしまいがちですが、放置した結果、命に関わる状態にまで進行する可能性もあるのですから、注意が必要です。

では、夜中に決まって起きる腹痛を起こす病気となると、何が考えられるのでしょうか?
一番に考えられるのは、”十二指腸潰瘍”です。

この十二指腸潰瘍、放置してしまうと、時に激痛を伴う別の疾患を引き起こすことがあるのです。

十二指腸潰瘍とはどんな病気?

十二指腸は消化器官の一つであり、胃の次に存在する臓器です。

口から摂取した食べ物は、口内で噛み砕かれ、唾液と交じり合うことで消化が始まります。続いて食道を通り、胃に移動し、ここで本格的に胃酸によって消化され、体内で吸収されやすいかたちにまで分解されます。十二指腸は、この胃酸によってドロドロになった食物に、胆のうやすい臓で作られる消化酵素を混ぜあわせ、小腸でより吸収しやすくする働きを持った重要な器官です。

胃も十二指腸も、それぞれ内部の粘膜は、胃酸によって溶かされないように守る働きがあるのですが、何らかの原因により胃酸が出過ぎると、この粘膜が胃酸によって溶かされ、まずは炎症を生じます。この炎症の度合いが弱く、粘膜の浅い部分のみが傷ついた時には”びらん”と呼ばれ、逆に炎症が強く出て、粘膜がえぐり取られたように深く傷つくと”潰瘍”(消化性潰瘍)と呼ばれます。

十二指腸は胃に比べ壁が薄く傷つきやすい性質を持っています。そして、中でも胃との境界に接する十二指腸球部は、胃酸の影響を一番受ける場所であるため、潰瘍が出来やすい場所になっているのです。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍、その違いは夜中の腹痛

胃潰瘍も十二指腸潰瘍も、同じく上腹部、つまりみぞおち付近に痛みを感じるものですが、何故夜中に痛みが出ると十二指腸潰瘍が疑われるのでしょうか。

胃潰瘍の場合、潰瘍が出来た部分に入ってきた食べ物が触れるため、痛みを生じます。そのため、食後30分から1時間ほどで痛みを感じます。

対して十二指腸潰瘍の場合は、消化すべき食べ物が胃や十二指腸を通過し、粘膜が胃酸の影響を直に受けてしまう時――つまり空腹時に痛みを感じるのです。加えて、睡眠時は食べ物はおろか、水分を口にすることもありませんから、完全に消化器官に食物がない時、つまり深夜から早朝にかけて、痛みがはっきりと出やすいのです。

十二指腸潰瘍は、痛みの他、むねやけ、吐き気、時に嘔吐などの症状が見られます。潰瘍が進行し、患部から出血が起きるようになると、便に黒いタール状のものが混じったり(下血)、吐いたものに黒いカス状のものが混じる(吐血)といった症状が現れます。

痛みの他、こうした症状が見られる場合、特に出血が疑われる場合には、早急に病院にかかる必要があります。

ただし、潰瘍ができていても痛みを感じない人も2割から3割存在するため、他の症状が出ているけれど痛みがないから大丈夫、とは決して考えてはいけません。

お腹に突然の激痛! 十二指腸潰瘍が引き起こす恐ろしい合併症

十二指腸潰瘍で一番気をつけなければいけないことは、潰瘍が進み、十二指腸に穴が空いてしまうことです。この状態を”穿孔”と呼び、空いた穴から食べ物や胃液などが体内に漏れ出してしまい、体内で炎症を起こします。これが”腹膜炎”です。

腹膜炎は恐ろしい病気で、消化器系の病気の合併症として起きた場合は、短時間のうちに腹部全体に炎症が広がり、激しい腹痛の他、嘔吐や頻脈といった症状が現れるばかりか、ショック状態に陥ることもあります。

腹膜炎は単なる炎症ではありません。救急車による搬送や緊急手術を必要とする類の、命の危険がある、非常に恐ろしい合併症なのです。

このような状態にならないためにも、十二指腸潰瘍が疑われる時には、胃腸科のような専門医での検査と治療を早めに開始する必要があります。

現在では、十二指腸潰瘍の治療も、投薬と経過観察で済むほどになってきました。診断の際に使われる内視鏡も、患者に対して負担の少ない方法を使う医師も増えていますから、一時の煩わしさを理由に病院を避けず、「もしかして?」という段階で受診しましょう。

若い世代に多い十二指腸潰瘍 早めに気付いて治療しよう

十二指腸潰瘍を起こす原因として、何があるのでしょうか?

まず第一に挙げられる原因は、ストレスです。続いて非ステロイド性抗炎症薬の副作用や、偏った食生活を続けた時にも起きることが分かっています。

また”ピロリ菌”も、十二指腸潰瘍の原因の一つとして挙げられます。

胃酸の中でも生きられるピロリ菌は、十二指腸潰瘍を起こす人の9割以上が感染していることが分かっています。勿論、感染している人が必ず十二指腸潰瘍になるわけではありませんが、非感染者に比べて潰瘍を発症・再発しやすい土壌と言えます。

胃や十二指腸の潰瘍、いわゆる消化性潰瘍と聞くと、壮年期の男性に多い病気、というイメージがありますが、実は十二指腸潰瘍は10代、20代という若い世代に多く見られる疾患です。

この年齢の人は、若さ故に「少し痛いだけで大丈夫」「大きな病気のはずがない」など、つい自分の体力を過信しがちです。

ですが、痛みはそもそも体が発しているSOSのサインです。
そのサインに対して敏感に、そして素早く対処できることが、健康な体を維持するための必須事項であることを忘れないようにしましょう。

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