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作業療法士と理学療法士 それぞれの需要は高い?それとも…

2016.3.27

作業療法士と理学療法士、どちらも主にリハビリテーションに関する専門家であり、国家資格を必要とする職業です。

近年はこれらの資格を持つ人が増え、需要過多の状態にあるとも言われています。

それぞれの資格を持つ人が就職を考えた時、どんなニーズがあるのでしょうか?

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作業療法士と理学療法士 需要はどの程度あるのか

医療に携わる職業として、作業療法士も理学療法士も、どちらも欠かすことのできない職業です。
しかし、名前を聞いたことはあっても、それぞれどんな職業であるか、実際に自分が関わらなければ知らない・分からない人も多い専門的な職業と言えます。

あえて2つを平たく表現すると

  • 理学療法士
  •  ”日常的な基本動作”(起き上がる・立ち上がる・歩く 等)が出来るよう、<身体の機能回復>をサポートする仕事

  • 作業療法士
  •  ”日常生活の動作や作業”(食事・入浴・手指を使った趣味・運動)を通して、<身体と心の機能回復>をサポートする仕事
    となります。

少し乱暴に例えるなら、骨折等の怪我が原因で曲がらなくなった肘の関節を、自分で曲げられるようにするのが理学療法士、自分で服が着られるようにするのが作業療法士、といった具合です。

この作業療法士、理学療法士ですが、どちらも国家資格であり、専門的な知識を必要とします。ですが、後の就職、つまり仕事にすることを考えた時、それぞれの職業に需要はどれほどあるのでしょうか。

理学療法士の需要、病院では飽和状態?

まず、理学療法士の需要について見てみましょう。

理学療法士は、その仕事の内容からも分かる通り、就職先として病院や老人保健施設が主に挙げられます。特に病院(総合病院やリハビリを必要とする傷病を扱う科など)への就職は多く、続いて、老人保健施設、児童福祉施設、在宅サービス分野などが続きます。

またスポーツリハビリやトレーナーなど、スポーツに関連する仕事でも、活躍が見られます。

ただ、現在、理学療法士に就いている人、そして理学療法士の資格を取るために勉強している人の数は、需要を超える数になってきていることは否定できなくなっています。つまり供給過多の状態に陥ってきているのです。

理由として、現在、全国的に病院の数が減り、かつ経験豊富な理学療法士が数多くいることが挙げられます。

例え求人をしている病院があっても、患者の体を扱う仕事ゆえ、新人や経験の浅い人よりも、多くの経験を積んだ人を選ぶ傾向もあり、新人にとってはなかなか苦しい就職状況にあると言えます。

ただ、現在は高齢者に関わるサービスも増えています。こうした施設での求人は、今後は増えていく可能性があります。

作業療法士の需要は様々な分野で増えている

では、作業療法士の需要はどんなものでしょうか。

作業療法士の就職先は、理学療法士と差異はあまりなく、やはり病院が大多数です。ただ、体のみならず心のリハビリテーションをも受け持つ仕事であるため、同じ病院でも心療内科や精神科といった場や、乳幼児や児童に関わる教育現場、そして高齢者の介護サービスといった場での活躍が見込めると言っていいでしょう。

しかし、理学療法士と同じく、作業療法士の需要も、就職先を病院のみに絞ってみると、決して楽観できない状態になっています。それでも病院以外に目を向けると、理学療法士以上に、作業療法士を求める分野は広く、そしてそうした分野では、現在、作業療法士の人手不足が叫ばれている状況になっているのです。

需要の面から見てみると、作業療法士と理学療法士を比較した場合、作業療法士の方が有利であることは否めません。

それでも、日本の現在の医療現場やそれに関する政治的な観点、そしてこれから加速する高齢化社会の情勢を踏まえてみて、どちらの資格を持ったから有利、とは決して言い切れません。

作業療法士も理学療法士も、将来のために付加価値が必要

勿論、給与の安定性や将来的な視点からも、病院に就職したほうが断然有利だと言えます。

しかし、先に触れた通り、単に理学療法士・作業療法士の資格を持っている、というだけでは、簡単に就職できる時代ではなくなってきています。

ですから、どちらの職業においても、”プラスアルファ”つまり付加価値が必要になってくるのです。これらの職を就くことを最終地点とするのではなく、将来を見据えて更なる力を付ける必要があるのです。

例えば、理学療法士の資格を取りつつ、将来的にスポーツリハビリ・トレーナーの分野に進みたいのであれば、身体に関する知識だけでなく、効果的なトレーニング方法についての知識も必要になるでしょうし、子供の発達の手助けをしたいと考えるのであれば、作業療法士の資格の他、児童心理について学ぶ必要も出てくるでしょう。

これらは一例に過ぎません。ですが、より自分に対して付加価値を付けることが出来るかどうか、そのための努力を惜しまない姿勢があるかないかで、就職の幅は大きく変わります。

作業療法士・理学療法士になるには?

理学療法士も、作業療法士も、どちらも専門の養成校での単位取得、臨床実習などを経て、国家試験を受けることになります。それぞれ、大学・短期大学・専門学校の制度をとっており、4年制か、3年制か、国公立か私立かなどの違いはありますが、国家試験受験資格を得る面では、どの学校も同じです。

どの学校も年齢的な制限はなく、社会人経験のある人が資格取得のためにこうした学校に入学するケースも、決して少なくありません。中には、社会人枠や夜間部を設けている学校もあるほどです。
ただ、卒業後の学歴に違いが出ますから、将来的な面、また付加価値を付けるにはどの学校が有利かなどを考えて、自分に適した学校を選ぶようにしましょう。

また学校を選ぶ際の基準にしたいのは、過去にどのような実績があるか、という点です。人の体を預かる資格を学ぶのですから、実習施設や講師の充実した学校を選ぶとよいでしょう。

就職や将来に有利か不利か、そうした面から進路や就職先を考えることは、決して悪いことではありません。

ただ、自分が納得し、これだと思った職業を選ぶことは、自分自身のために何よりも大切にしたい選択です。

どちらの資格も、尊い仕事になるためのもの。是非自分に見合ったものを選べるよう、じっくりと考えましょう。

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