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AB型とO型のカップルに生まれる子供の血液型について

2016.2.21

夫がAB型、妻O型というカップルがいるとします。

さて子供の血液型はどうなるでしょうか?

この問いは学生時代きちんと生の授業を聴いていた人ならば、簡単に答えられるでしょう。

しかし血液型の例外事例というのもご存知ですか?

ここでは血液型に関する疑問について説明いたします。

AB型とO型のカップルの子供の血液型は?

一般的なメンデルの法則に従えば、A型の子供が生まれる確率が50%、B型の子供が生まれる確率が50%です。

メンデルの法則を忘れてしまった人には少し違和感があるかもしれませんので、もう少し詳しく説明します。

血液型はそれぞれ遺伝子型があり、A、B、O、のどれか二つの遺伝子を有しています。

O型は劣勢遺伝子なので、Oがひとつだけでは血液型はO型になりません。

必ず二つ揃ったときだけ血液型がO型となります。

A型、B型はO型に対して優勢なので、片方だけでも有していれば血液型は決定します。

つまりA型の人の中には「AA」「AO」の遺伝子型を有している人がいるわけです。

B型も同様で「BB」「BO」の遺伝子型を有しているとB型になります。

そして遺伝子型A、Bに優劣はないため、この「AB」を有している人はAB型となります。

ちなみに血液型の区別の仕方はABO式血液型の他Rh血液型があるのですが、このABO式の方が一般的に定着しています。

AB型とO型間の子供の血液型の遺伝の仕方

さて、どんな血液型も基本二つの遺伝子を有しているというのはご理解いただけたと思います。

これがどのように遺伝するかについてご説明いたします。

ここAB型とO型の間のカップルの間の子供を例にしていきましょう。

まずAB型の夫(もしくは妻)の場合、有している遺伝子型は「AB」です。

そしてO型の妻(もしくは夫)の遺伝子型は「OO」、この間に生まれる子供は、両親から一つずつ遺伝子型を受け継ぐので、「AO」もしくは「BO」の遺伝子型を有することになります。

この結果血液型はA型かB型のどちらか一方であり、確率的には五分五分です。

先ほどからOを劣勢、Oに比べてA,Bが優勢と説明しておりますが、これは、表現される点を優勢、劣勢と区別しているだけであって、その人が持っている才能や身体的特徴、性格などに優劣があるわけではないので、誤解しないようにしてください。

最近はこの優劣という言い方も誤解を招くので避けるべきという議論もありますが、ここでは判りやすくするために使っています。

AB型とO型の間に生まれた子供の血液型がAB型の場合

前述したとおり、メンデルの法則では、AB型とO型の間にはAB型の子供は生まれないはずです。

しかし生まれた子供がAB型の場合、まずは夫が妻の不倫を疑うかもしれません。

しかし、夫の子供である事は確実なのにこういう血液型になるケースがあります。

これを「血液の例外事例」と言います。

AB型とO型の間に生まれたAB型の血液型の子供を他と区別するために、シスAB(cis AB)型と言います。

原因は、本来は二つの遺伝子型のうち一つのみ(AorB)を受け継ぐはずなのですが、同一の染色体上に二つ(AB)乗ってしまったため、に起こると言われます。

つまり妻は不倫しなくても、AB型の血液型の子供が生まれるのはありえる話なのです。

ただ確率はとても少ないです。

このcis AB型は、AB型の人達に占める割合の0.012%程度なのだそうです。

そしてAB型自体日本の人口の10%しかいないのです。

つまり、2013年時点で日本の人口は1.273億ですので、これを1億3千万ぐらいとします。

そうするとcis AB型は1600人弱くらいいる計算になります。

他の血液型の例外事項について

O型のボンベイ(bombay)型というのもあります。

これは、実際は親からAもしくはBの遺伝子を受け継いでいるのに、AやBが載っているH抗原自体が欠損しているために、AやBが表現されないため、O型と表現されるという事があります。

この血液型だと表現される形と実際有している遺伝子が相違しているため、輸血される時は注意が必要です。

普通のO型を輸血すると凝固してします。

しかし、病院もそういった事例を知っているので、輸血前の検査で発覚するので心配は要りません。

ちょっと面倒なのは、子供が何型になるかです。

一般的にはO型同士の子供は100%で、O型のはずですが、片方がO型のボンベイ(bombay)型の場合、遺伝子はA型もしくはB型を有しているので、子供も両親の遺伝子を両方受け継ぎますから、O型のボンベイ(bombay)型の場合でAを有している場合はA型、型のボンベイ(bombay)型の場合でBを有している場合はB型になる事があります。

こういった例外事項は発生する確率が低いもののないわけではありません。

血液型がメンデルの法則に沿ってなくても、妻が不倫したとは限らないのです。

AB型とO型の間の子供は障害が起きやすい?

「血液型不適合妊娠による新生児溶血性貧血」という病気があります。

これは名前の通り、母親と子供の血液型が一致しない場合、妊娠、分娩時に何等かの理由で出血があり、胎児の赤血球が母体にはいると、当然母体はその血球に対する抗体を作ります。

この抗体が問題なのです。

胎盤を通過し、おなかにいる赤ちゃんの赤血球を攻撃してしまうのです。

その結果溶血を起こして子供が貧血になってしまうという病気です。

O型の母親の場合、O型以外の父親だとすると他の血液型の子供がおなかにいる確率が高く、特にAB型の場合は、100%の確率で血液型が母親と子供では違います。

生物の授業を聴いていた人は、何となくぼんやりとこのような事を覚えて心配している人はいませんか?
実際の所、ABO式の血液型が母親と子供で不適合であっても、このような障害が起こる確率は大変低く、どちらかというと問題になるのはRh型の血液の場合です。

母親が(-)で子供が(+)の場合で、かつ第二子目の場合起こる事があります。

しかしこれも72時間以内に治療すれば、子供に障害が残ることはありません。

そのため過度な心配は必要ありません。

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