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認知症の父を施設にいれたい。どう説得すればいい?

2016.2.19

数年前、元気だった父が、認知症と診断されました。

年々、症状が進行しているように思いますが、母は、父を施設に入れるようなひどいことはできないと言います。

ですが、母も歳をとり、父母が二人で暮らすのも困難で、家族がサポートのために毎日両親の家に行くこともできません。どう説得すればいいでしょうか。

ネットを見ると、こういった相談が多数掲載されています。まさか、と思っていても老いを止めることはできません。

家族全員が安心して暮らせるためにできることを考えましょう。

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そもそも認知症って?

認知症とは、以前は痴呆と呼ばれており、2004年に、厚生労働省の用語検討によって痴呆という言葉が廃止になり、認知症と呼ばれることになりました。

認知症は、老化に伴う物忘れではなく、何らかの病気によって、脳の神経細胞に支障がおこり、知能が低下する、また、記憶や見当識などに障害が起こる状態、症状をいいます。

原則は不可逆の疾患です。統合失調症による判断力の低下や、頭部外傷による高次脳障害は認知症に含まれません。

認知症とは
1、アルツハイマー型認知症
2、脳血管性認知症
3、レビー小体型認知症
4、前頭側頭型認知症の4つに分類されます。

そのうち、最も多いのがアルツハイマー型認知症で、全体の50%を占めます。

これは、海馬を中心に脳の萎縮が見られ、物忘れや妄想、徘徊などの症状が出ます。

女性に多く見られ、昔の記憶は覚えていることが多いのも特徴の一つです。

次に、レビー小体型が20%を占めます。

レビー小体とは、神経細胞に出来る特殊なたんぱく質のことです。

脳の萎縮はほとんど見られませんが、このタンパク質が大脳皮質や、脳幹に大量に集まることで、脳細胞が破壊されます。

幻覚、妄想、うつ、パーキンソン小とアルツハイマーの症状が併発するような症状が特徴です。

次に、脳血管性が15%。

脳梗塞や脳出血が原因となり、血液循環が悪化し、脳の一部が壊死することにより発症します。

手足のしびれや感情のコントロールが効かないのが特徴です。

次に、前頭側頭型。

65歳未満の若い時に発症することが多く、前頭や側頭に脳の萎縮が見られます。

ピック病とも言われ、同じ行動を繰り返したり、攻撃的、反社会的な行動が特徴です。

認知症の施設について

認知症の方が入所できる施設は、5種類あります。

重度の受け入れも可能なのは特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、施設により、受け入れレベルが異なるのが、有料老人ホーム、ショートステイです。

グループホームは軽度の方のみ入居可能です。

それぞれに特徴があり、特別養護老人ホームは日常生活での介護補助や、機能訓練、レクリエーションも多く、自宅介護が困難な方が入所できる施設です。

入所費用が比較的安く、終身利用できますので、希望者、待機者が多く、要介護4以上の人でなければ入所が難しくなります。

ひと月の利用料は6〜15万。

医療対応に制限がありますので、持病によっては入所ができない場合があります。

介護老人保健施設は入所が原則3ヶ月以内、リハビリを中心とした医療サービスが受けられます。

ひと月の利用料は8〜15万です。

グループホームは認知症対応型共同生活介護と言われ、5〜9名程度の人を小規模施設などに集め、共同生活を行う認知症専門の施設サービスです。

少人数でアットホーム、軽度の方が集まっていますので、自律型に近い過ごし方となります。

一月の料金の目安は15万前後、施設によって入居一時金などが必要なところもあります。

ショートステイは家族や介護者の都合で一時的に利用するシステムで、連続使用の目安は30日程度です。

気軽に利用できる分、人気が高いので予約は早めにするほうがいいでしょう。

施設への入居を説得する方法。その1

自宅で介護をしていても、家族がどんなに望んでも、認知症の症状の進み具合によっては、自宅で看るには限界があります。

日常生活、例えば食事や排泄、入浴などにサポートが必要であっても、症状が落ち着いていて比較的穏やかな性格の方であれば、介護4以上であっても家族の協力で共に生活することは可能です。

この場合は、2〜3時間であれば留守番も可能ですが、長時間一人で放置することはできませんので、誰かが、自宅で介護をする必要があります。

症状が進み、徘徊やうつなどの症状が出ている場合は、一人にすることは危険ですので、家族の誰かがそばにいて、目を離さない環境を作る必要があります。

とはいえ、家庭事情や経済的な事情で、同居ができない場合に考えられるのは、介護施設への入居です。

家族が検討を始めても、入居する本人が嫌がった場合、納得しないまま、無理な入居はできませんんので、説得が必要です。

説得するにあたり、まず大切なのはなぜ嫌なのか、という理由をしっかりと理解してあげること。

そして、その理由を取り除くことが重要です。

施設への入居を説得する方法。その2

入居を嫌がる理由で多く聞かれるのは、3つ。

まずは老人ホーム=厄介者を追い出す場所、という偏見。

介護が必要な度合いが大きい人が入居をするイメージが強いのかもしれませんが、最近では、自立型の施設に元気なうちから入居し、新しい住居として受け止める方が増えています。

また、お部屋も病室のような個室扱いではなく、玄関がついた独立したマンション形式の施設もあります。

まずは、施設を見学することで、楽しく暮らす方を見ることができれば、イメージも変わるかもしれません。

次に、住み慣れた家を離れたくない、という理由。

長年住んだ家を離れることは、高齢者でなくても寂しいものです。

いきなりの入居ではなく、ショートステイを利用するなど、外泊という形で、環境に慣れることで、不安が減るでしょう。

最後に、老人ばかりで辛気臭い、暗い、というイメージ。

これも、病院の延長という発想や想像からくるものです。

各施設によって異なりますが、施設において、体操や音楽、絵画や陶芸など、様々なお習い事やイベントが開催されていたり、囲碁や映画、コーラスサークルがある施設もあります。

いずれの理由も、施設を実際に訪問すること、見学をすることで不安が減るものです。

いきなり、入居を納得させるというよりは、見学に行く承諾を得るのがスムーズな方法でしょう。

認知症、説得よりも納得することを

あなたは認知症ですから、安心して暮らすために施設に入りましょう、病院に行きましょう、と言われ、笑顔で喜ぶ人がいるでしょうか。

大体の方は、こう言われると、それを拒否し、私はおかしくない、病気ではない、と頑なになるでしょう。

また、うまく説得して、さあ行きましょう!。

となっても、次の瞬間には忘れてしまう。

認知症の特徴の一つ、物忘れに困ることもあります。

認知症は、介護される側も、する側も、その状況を把握し、事態を受け止めるまでに長い時間と、覚悟がいります。

だからこそ話し合いをして説得を、と思いがちですが、説得はほとんど意味がなく、対立や不安を煽ることを、介護する側が納得すること、その上で、介護される人の状況を理解することが大切です。

そうすると、一方的な説得ではなく、共に向き合い、支え合うという形ができます。

認知症という症状から、物忘れやできないことが増えたとしても、自分を産み、育ててくれた親、先輩にあたる人です。

人として、尊敬と、尊敬を忘れることなく、心を向けて話をすることで、時間はかかりますが、納得を引き出せます。

行動がおかしいから、症状が出ているから、受診や入居を進めるのではなく、家族のために、受診や入居を考えてほしい、とお願いする、邪魔なのではなく心配なのだ、という心を伝えることで、共に介護と向き合い、家族の繋がりを高めることになるでしょう。

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