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摂っては駄目? 血液検査前の食事や水分摂取の注意点とは

2016.2.16

体内に何か異変が起きていないかを診断するために、重要視されている血液検査。

正確な検査結果を得るために、食事や水分はどの程度摂っていいものなのか、また他に気をつけるべき点はあるのかどうか、見ていきましょう。

血液検査を受ける準備… 食事や水分は採ってもいいの?

血液は、私たちの体を巡り、文字通り体の隅々にまで様々なものを送り届ける役割を担った、生命を維持するために無くてはならないものです。

そして、この血液には、あなたの体の状態を示す情報が、山のように含まれていることをご存知でしょうか?

血液そのものの病気はないか、肝臓の状態はどうか、腎臓はしっかり機能しているか、血糖値は、肥満度は、腫瘍が出来ている可能性はないか…と、血液のみで調べられる項目は、2000種類を超えるほどあります。

近年はさらに技術の躍進もめざましいため、今後、1回の血液検査で調べられることはますます増えていくでしょう。

ただ、血液検査を受けるとなると、中々その”準備”が面倒なのも事実ですね。

正確な情報を得るためにも、検査前の下地を整える必要があるのは理解できても、食事は取ってもいいのか、水分はどうなのか…と疑問を持っている人も少なくないでしょう。

実際、血液検査を受ける時、何を注意すべきなのでしょうか?

血液検査を前に、食事を摂ってしまった時の弊害とは?

まず、何故、血液検査前に食事を取ってはいけないのかを見てみましょう。

一般的な健康診断中の血液検査で、特に重要視されているものが”血糖値”です。これは血液にどれだけブドウ糖、つまり血糖が含まれているのかを示したものです。

このブドウ糖は、体中の細胞がエネルギー源として使用するのですが、通常はインスリンの働きによって一定の濃さを保っており、これが崩れていると、低血糖や高血糖といった状態と診断されます。
高血糖の場合、糖尿病や肝炎・肝硬変などが疑われますし、逆に低血糖の場合も、肝臓がんや膵臓の異変が原因になっている可能性があります。そのため、血糖値の異変は、大きな病気の時に起きる現象のため、特に注視されるものなのです。

この血糖値は、健康な人であっても、食後に大きく変動します。それもそのはず、食物に含まれる炭水化物が、このブドウ糖の元だからです。通常でも、食物摂取後すぐから血糖値は上がり、約2時間後にはインスリンの働きによって食前と同じ値に戻ります。

こうした食物摂取による血糖値のブレを除くために、通常の血液検査前には食事を取らないように、という注意があるのです。

検査時間から逆算し、12時間程度間が開くよう、前日の食事を摂りましょう。

血液検査前には、水分も摂るのを控えたほうがいいのか?

では、水分を摂ることは、血液検査に弊害が出てしまうのでしょうか?

まず、水分とは言っても、糖分の入っているジュースなどは、血糖値の上昇に繋がり、正確な数値が取れなくなってしまいますから、これは食事と同じく控えるべきもの、と言えます。

他にも牛乳やクリームの含まれている飲み物も、控えるべきだとされています。これらは、血液中の中性脂肪の上昇に繋がりやすいもののため、正確な値が期待できなくなるからです。またカフェインを多く含む飲料も避けた方がいいでしょう。

こうした飲み物を除き、水や白湯、お茶などは、血液検査に特に影響は出ないものとされています。むしろ”血液検査のみであるならば、水やお茶は常識の範囲内の量で飲むべき”と言われています。

言うまでもなく、血液は水分を含んでいます。体内の水分が少なければ、血液中の水分も少なくなり、いわゆるドロドロ血に近い状況になってしまいます。

またそれ以前に、脱水症状を引き起こす可能性もあるため、全く水分を摂らないことは現実的とは言えません。

ただし”健康診断”の場合は、胃部X線検査や胃カメラなどの検査を受ける前提で、こうした水分も全く摂らないよう指示されている場合もありますから、その点は注意しましょう。

血液検査前の飲酒や喫煙は、どんな問題がある?

その他、血液検査を控えている場合に注意したいものといえば、お酒です。

お酒を飲めば、当然血液中のアルコール濃度が上昇します。また、アルコールを摂取したことによる肝臓の働きの結果、肝臓の状態を示す様々な数値(肝機能の目安とされるγ-GTPやALT・ASTなど)の上昇が起こります。

勿論、お酒の摂取は適量であるならば健康にもいい面はありますが、アルコールの摂り過ぎは、決して体にいい影響を及ぼしません。

特にアルコールを分解する機能を持つ肝臓は、お酒を飲めば飲むほど負担がかかり、ダメージを受けます。肝臓は再生能力の高い器官ですが、常にダメージに晒され続けると、その能力も衰え始め、最終的に肝炎や肝硬変、脂肪肝、肝臓がんなど重篤な病気になってしまいます。

血液検査では、この肝臓の働きを示す値にも注目されることから、通常状態の数値を見るためにも、血液検査前の数日前、少なくとも前日は摂取すべきではありません。

また喫煙も、様々な検査項目の値に影響が出ることが分かっていますから、喫煙もアルコール同様、前日は吸わないようにしましょう。

普段飲んでいるサプリメントや薬、運動も避けたほうがいい?

まず、近年摂取する人が増えているサプリメント類ですが、これも物によっては血液の成分に偏りが出てしまうため、前日から摂取を避けたほうがいいでしょう。

逆に、病院などで処方されている薬に関しては、服薬を優先した上で、どんな薬を使っているか、検査前の問診で伝えるとよいでしょう。

また食事や水分とは異なりますが、血液検査の数日前から、激しい運動は控えるようにしましょう。

激しい運動を行うと、体内の筋肉は損傷を受けます。この時、傷ついた箇所から、筋肉中の酵素が血液中に流れだしてしまいます。この酵素は肝機能障害時にも検出されるものであるため、検査結果に影響が出てしまいます。

血液検査をはじめとして、健康診断は、その名の通り健康な生活を送るため必要なものです。定期的に受けることで、体の異変にいち早く気付き、病気を未然に防いだり、初期の段階で治療が開始できたりと、まさにメリットの塊といえます。

中でも血液は、体中を巡る存在であるため、1回の採血で、数多くの検査が行える、まさに健康診断の要ともいえる存在です。

正しい検査結果を知るためにも、食事や水分、アルコールの摂取など、控えるべきものは控え、検査を受けるようにしましょう。

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