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高校の一クラスの人数はどのくらい?世界と比べた日本の現実

2017.1.11

高校のクラスの人数を基準に学校を選んだ人はいないでしょう。

しかし、日々生活していく上でクラスの人数というのは、結構学校生活を左右していくものです。

また「ゆとり教育の弊害」という言葉が今の若者のダメさ加減を表す言葉として普通に使われる今、日本と世界の違いについても解説いたします。

高校のクラスの人数はどのくらい?

時々この手の相談をネットの掲示板で見かけますが、不思議に思いませんか?

この質問の主は何を知りたいのでしょうか?自分が行く学校の人数であれば、学校に質問すべきですし、一般的な基準を知りたいという事なのかもしれません。

しかし、これは選択した高校や選択したコース(理系文系など)によっても差異が見られます。おおよその所30〜40人といったところでしょう。また人口密集地と過疎地では人数の大きく差がある事も。

いわゆるベビーブーマーの子が進学した時代であれば、一クラス50人というのも普通にありました。それから見ると確かに高校の数も減っているかもしれませんが、一クラスの人数も減っている傾向にあります。

ちなみに公立の小中学校は、一時期35人を定員とする政策がありましたが、それを前の40人学級に戻すという流れだそうです。これも過疎地ですと全然状況が違うのかもしれませんが、都市部に限って言えば、やはり一クラスになるのは40人前後というところなのかもしれません。

世界の高校のクラス人数はどのくらい?

日本は小学校6年、中学校3年、高校生3年の633制という学校制度をとっています。しかし外国ではまた違う学校制度があります。

例えばアメリカですけど日本の小学校に当たる「Elementary school」は30名を上限としています。中学校に当たる「Middleschool」や「Junior highschool」も一応30人未満らしいのですが、これも州によって規定が違うようです。

さてイギリスですが、ここは比較的日本と近い形で小学校と中学校に類するものがあり、第一学年と第二学年は30人の上限がありますが、それ以降の学年には上限はありませんが、基本少人数制度を取っているので、低学年であれば15人程度、高学年では10人程度が平均のようです。

フランスも人数に規定はありませんが、小学校では平均17〜20人 中学校に当たる「コレージュ」や「リセ」では21〜24人程度です。

ドイツの場合は「基礎学校」と「中等教育」で合わせて10学年になり第5学年から、中等教育になります。他の国に比べて人数は多く、基準値は24人ですが、大体一クラスの平均は18人〜30人程度になります。

これだけ見ても日本の一クラスあたり人数は抜きんでて多いようです。

高校のクラスは少人数制がいい?大人数制がいい?

先生が1人に対して、生徒が40人よりも30人の方がいいでしょう。そして30人よりも20人の方がいいというのはみな良く判っているでしょう。

でなくては「少人数制」を売りにする塾や英会話教室がこれほど世の中にある訳がありません。

少人数制のいいところは、やはり「先生と関係性が密になる」という事です。先生も一人一人に目を配れますし、クラス運営も少人数の方がやりやすいでしょう。生徒も一人一人であれば問題行動の見られない子も、大人数のクラスの場合、匿名性を獲得してしまい、普段はやらない事も平気でやってしまいます。

また50人程度いるクラスであれば、人数が多すぎて同じクラスでも話さない子がでてきます。人数が多すぎるとまとまって行動ができないので、自然と小さなグループが乱立します。しかし少人数であれば、嫌が応でも、グループでまとまっていられない事もあり、自然と他の子と交流が出来ます。

また学校の人数が少ない高校の場合、クラスだけでなく上級生との交流がスムーズになるという声もあるそうです。

どうして日本の高校クラスはこんなに人数が多いのか?

若手の先生の離職率が非常に多いそうです。

一説によると、20代の離職率は5%程度、内訳は私立高校勤務の人が7割近いそうです。また精神疾患を抱えて、休職する先生も増加傾向にあります。これは公立高校の場合ですが、なんと20代前半が各年代を通じて一番多いそうです。

これは高校の先生に限らず、小学校や中学校の先生にも見られる事ですが、先生が多忙すぎるというのが原因のようです。

本来の先生の仕事というのは、子供に勉強を教える事、集団生活を営めるように指導する事なのですが、それ以外にも部活動などの課外活動への従事、父母への対応、多すぎる事務作業や職員室内での人間関係などで先生たちはどんどん疲れ果ててしまうのだそうです。

逆を言えば、この20代の試練を乗り越えると、先生として長く勤務する人が増えるそうですが、どこの学校も毎年一定数の先生を失う事には変わりなく、その結果のしわ寄せがクラスへの人数へと繋がっているのかもしれません。

誰が先生を追い詰めたのか?

最近20〜30代のテレビ離れが深刻と言われています。そしてテレビを見る人も皆口をそろえて「テレビはつまらなくなった」と言います。

どうしてテレビはつまらなくなったのでしょうか?

ある有名な芸人の人はインタビューでこう答えました。

「それは視聴者が悪い。例えばコントをやれば、『イジメを助長する』と言ってテレビ局に苦情を言う。そうなるとお金をかけてコントをやるよりは、苦情も来ないひな壇を作って、クイズをさせる方が無難。結果どこのテレビ局も無難なものしかしなくなった。つまり視聴者が自分でテレビをつまらなくした」

この構図は今の学校の状態を如実に表しているのではないでしょうか?

親が学校や先生に過剰な要求をし続けた結果、学校も先生も疲弊してそれが、先生のやる気を削いで、かつ離職率に繋がっていく訳です。しかしその割を食っているのは子供たちでしょう。本来ならもっと満足できる環境で学校生活を送れるはずが、それぞれが自分勝手の主張を繰り返した結果、誰も満足できない学校にしてしまったようです。

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