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《知っておきたいデパスの知識》頓服と依存の関係性とは

2017.1.6

精神安定剤や抗不安剤として有名なデパス。仕事の悩みや人間関係での悩みなど、様々な要因から服用している人が多くいます。

しかし“精神安定剤を飲んでいる”ということはなかなか周りの人に公表しづらく、飲み方や薬の作用について気になるところがあっても、気軽に相談できない人も多いのではないでしょうか。

薬の服用を始めるにあたって、また飲み始めた頃には依存してしまうのではないかという心配もありますよね。

デパスを頓服として服用するケースが多いと思いますが、そこに落とし穴はないのでしょうか。

頓服は依存につながる?デパスの成分と効能

薬には服用者の症状に合わせた様々な飲み方があります。

食前・食中・食後と決められて常用するものや、症状が現れたときに飲む頓服が一般的です。しかし薬の長期間常用は、身体が薬に慣れてしまい効果が薄れるためにあまりおすすめされません。

デパスのように即効性のある効果をもたらす薬は頓服として扱われることが多く、自分の意思で飲みたいときに飲むことができます。

自分のタイミングで扱える安心感もありますが、それが逆に依存にもなり得るのです。

デパスは緊張や不安といった、自律神経に関わるような精神的な部分からくる症状を抑えるためだけでなく、筋肉の緊張を和らげる作用や適度に眠気を引き起こす作用を目的として処方される場合もあります。

つまり即効性がありながらその効果は短時間で切れるという使い勝手のいい薬なのです。

ではなぜ依存が心配されるのか?

それは精神安定剤や抗うつ剤として服用している場合、本来であれば症状が出たから服用するはずですが、そのうちに症状が出ないか心配だから服用する・服用しないと症状が出るのではないかと不安になるという連鎖が想定されるからです。

本来であれば安定させるための薬であるはずなのに、その薬を常に飲んでいないと落ち着かない・切らせるのが怖いと感じ始めたら、それは依存に近づいてしまっている状態と考えてよさそうです。

デパスに依存しないために、頓服で気をつけること

頓服では自分自身によるコントロールが大切になりますが、依存しない為にはどのようなことができるでしょうか。

服用の量を減らしていく

今までずっと頼ってきた薬を急に断つというのは長続きしません。

そう決心した気持ちは素晴らしいことですが、いきなりハードルをあげてはかえって薬を欲してしまうことになりかねません。

頓服の場合一日に服用する回数を減らしていくのは難しいので、まずは一度に摂取する量から減らしていきましょう。

一日では微々たる量でも、数週間と経てば徐々に身体も慣れてくるはずです。

偽薬を処方してもらう

病は気からといいますよね。

実際にはただのビタミン剤であっても、頭痛薬だと思って服用したら本当に頭痛が治ったりするものです。

何の成分も入ってない偽薬であっても「薬を飲んだ」と騙すことで摂取量を抑えていく方法です。

一度に摂取する量が大量で、なおかつ習慣化してしまった場合には偽薬を少しずつ混ぜていくことをおすすめします。

予防として飲まない

あくまで症状が出てしまってから、もしくは確実に出るという予兆を感じた時にだけ薬を使用する方法です。

本来であればこのように使うのが正しいので、基本に戻り今一度薬の用途を自分の頭に叩き込みます。

自分の意思の弱さと戦うことになりそうですが、デパスを大量に摂取し続けても病気が完治するわけではありません。

今の状態を落ち着かせるだけの効果しかないということを再確認しましょう。

頓服への依存が怖い。デパス以外のおすすめ安定剤

安定剤と呼ばれる薬はデパス以外にもたくさんあります。種類によって成分の強さや持続時間も様々。

依存の心配や依存しはじめてしまったかもと不安になってきたら、強いものから弱いものへ変えていくのも一つの手段です。

比較的弱い作用

  • セレナール
  • リーゼ
  • グランダキシン
  • 中程度の作用

  • セルシン
  • セパゾン
  • ソラナックス
  • 比較的強く作用する

  • デパス
  • リボトリール
  • レキソタン
  • ワイパックス
  • 強く作用するということは効果の実感も得られやすい分、依存性や副作用の心配も比例していくことを忘れないでください。

    6時間程度作用する

  • デパス
  • グランダキシン
  • リーゼ
  • 12時間程度作用する

  • セパゾン
  • レキソタン
  • ソラナックス
  • 24時間程度作用する

  • セルシン
  • セレナール
  • リボトリール

抑えたい不安感に対してそれよりも効果のある薬を選べば確かに症状は抑えられますが、必要以上に強い成分を体内に取り込むことで身体が順応してしまい、本当に強い薬を服用しなければならなくなった時に効果が得られなくなってしまいます。

反対に抑えたい不安に対して効果の弱い薬を選択してしまうと、思ったような改善がされないため大量に服用してしまったり頻繁に使用することになってしまいます。

有名な薬だからと選ぶのでなく、きちんと強さと時間の関係を考えた上で自分に合ったものを選択する必要があります。

安定剤の使用をやめるきっかけとは

風邪をひいて風邪薬を飲むのとは異なり、心の病は完治まで数日から数年の時間を要し、さらに治ったといっても再発する可能性も十分にあり得ます。

しかしできることなら薬に頼らずにまた元気に過ごせていた日々に戻りたいと思うのは当然です。

徐々に減らしていきながら、やめられるようにするにはどういった工夫ができるでしょうか。

原因から距離を置く

そもそも安定剤を服用するきっかけとはなんだったのでしょうか。今は服用への依存が不安の種になっていても、その根本的な原因があったはずです。

仕事や家庭のこと、複雑な人間関係からくる強いストレスなど、心にダメージを与える出来事は世の中にたくさん溢れています。

“ストレス”なんて簡単な一言では済まされないくらい心は簡単に壊れてしまいます。

強いショックを受けたことであれば思い出すだけでフラッシュバックが起こる心配もありますが、原因となることから少しでも距離を置くことで再発を未然に防げるはずです。

健康的な生活を心がける

昼夜逆転の仕事をしていたり、不規則な生活をしていたりと、身体が健康でなければ心の健康だって維持は難しいもの。

十分な睡眠と栄養を補給し、まずは身体を大切にしていくことが、強い心を育てる近道となります。

今置かれている環境から思い切って離れ、心機一転してみるのもおすすめです。

不安な気持ちに潰されそうになったらやるべきこと

薬の服用を減らしたり無くしたりしていくと、今度は「また不安が襲ってきたらどうしよう」という不安が発生します。

手足が痺れて震えたり、頭が痛くなったり過呼吸になったりと、症状の辛さはなかなか忘れなれるものではありません。

自分ではもうコントロールできないと思ったから薬を服用することになったという方がほとんどだと思いますが、大半の人が薬を使用せずに不安な気持ちを抑え込んでいるのも事実です。

安定剤に頼るのが逃げなわけではありません。

しかし自分で抑えることができるようになれば、また服用し始める可能性も少なくなりますし、不安を抑えられなくなることでパニック症状に陥ることも防げるのです。

不安の原因と向き合う

負の感情というのは何をしていても頭の中に残りがち。

気分転換に出かけても趣味に打ち込んでも、その不安自体がなくならない限りいくら目を背けていたところで解決にはなりません。

ならば覚悟を決めてその原因と向き合う必要があります。きちんと向き合い認めることで、解決策は必ず見つかります。

心の悩みは病院だけでなく、市町村ごとに設けられているカウンセリング室や職場の心理カウンセラーを利用する方法もあるというのを知っておきましょう。

落ち着けるイメージをする

子供だましのように感じるかもしませんが、イメージ療法というのは療法の一つとして確立されています。

不安を認めた時、心が耐え切れずにパニック症状が出そうになったときにはぜひ実践していただきたいものです。

自分が落ち着ける情景や場所・人を頭の中でゆっくりと描いていきます。深呼吸をしながら集中して行いましょう。

小さいころに好きだったものに似た手触り・形のもの、同じような匂いのするものなどを持ち歩くのも有効です。

この記事のまとめ

  • 自分に合った強さ・時間の薬を選ぶ。
  • 依存しないためには服用するタイミングが重要。
  • 消費が激しくなってきたと感じた時点で、悪化する前にすぐ対策をとる。
  • 安定剤以外の治療法の知識も身に着けておく。

ストレス社会と言われる現代では、心の病に悩む人も少なくありません。

薬の服用がさらなる悪循環とならないように、正しい知識を持って取り扱うことがとても重要なのです。

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