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入院で望んでない個室に!差額ベッド代は拒否可能か否か

2016.12.8

何らかの事情で入院したとします。

病院側から個室しか空きがありません。他が空き次第お移しします。と言われて入院した事ありませんか?

しかしたったひとつの書類の存在で差額ベッド代は拒否できるのです。

その方法についてご説明いたします。

個室に入院すると差額ベッド代が発生

病院にはいくつか部屋があります。

例えば大部屋と言われるのは6人ぐらいが入る部屋となります。プライバシーも限られますが入院費用が安くて済みます。

これが4人部屋になると、一人当たりの割り当てられたエリアが多少広くなります。二人部屋ならもっと広くなり、個室は自分だけがその部屋を占有することができます。個室に入れば、隣の人がうるさくて眠れないなんてことはありませんが、その分入院費用がかさむことになります。

例えば6人部屋を一人で占有していても、基本6人部屋の料金のみになります。二人部屋を一人で入院していても同様です。別に二人部屋で一人しかいなからと言って、個室分の料金を請求されることはありません。しかし、二人部屋に誰も入れないように二つ分のベッドを借りたのであれば、二人部屋の二人分のベッド代が発生するわけです。

ではなぜ「差額ベッド代」というのでしょうか?部屋料金でもいいと思いますよね。しかし、これは6人部屋の場合は、ベッド代は健康保険に含まれます。そして6人部屋より少ない人数の部屋に入院した場合の、部屋料金の差額を「差額ベッド代」と言います。

差額ベッド代のかかる部屋へ入院するケース

まずは自分や家族が望んだ場合です。この差額ベッド代は拒否できません。自ら望んだ結果ですから。

ここからが重要ですが、差額ベッド代を支払わなくてもいいケースです。
それは病院都合に由来するものです。例えば、患者やその家族は大部屋希望にも関わらず病院がそれを用意できなかった。つまり大部屋に空きがないケースです。

次は病院が治療するにあたって大部屋では治療に適さないと判断したケースです。そして最後に病院が病室管理の判断で、患者を大部屋以外にさせた場合です。例えば患者自体が夜中の大声をあげたり、周りの人とトラブルを起こすなどの場合がこれにあたると思います。

「え、でもうちは払ったよ!」という人は少なくないと思います。これは入院時に書類を一杯サインしたと思いますがその中に「差額ベッド代の承諾書」というものがあったはずです。これにサインした場合、「差額ベッド代は払うよ」と病院にOKを出してしまったので、いくら患者自ら望んでないとしても、差額ベッド代を払う義務が生じてしまうのです。

個室への入院を拒んだら、入院も拒否される?

本来ならあるべきことではないのですが、そういった例もみられるようです。これは極端な例かもしれませんが、多くの人の場合は、「病院ともめたら、治療に影響するかも」と考えて言い出したくても言い出せない人が多いようです。

そもそもこういった書類が何を意味しているかを理解している人も少ないのが実際です。病院から言われたので、とにかく書類にサインをしている人多くありませんか?相手は法律用語を駆使して書いていますが、わからなければ説明を求めてもいいのです。

ただし聞かないと教えてくれないケースが多いようです。単なる忙しさ故なのか、それとも少しでもお金を取りたいという意図なのかは不明ですが、病院にとって必要でないことは聞かないと教えてもらえません。

だから積極的に質問しましょう。今時自分の書類が何の書類で、どういった効力があるのかについて説明を省かれるというのはとんでもない話です。病院が教えてくれないのであれば、自分で情報を集めるしかないのです。

入院時の差額ベッド代を拒否するには?

「差額ベッド代の承諾書」にサインをしていなことが前提です。病院によっても名称が違いますので、書類はきちんと読みましょう。

そして、看護師でも病院の事務でもいいのですが、入院の手続きの際に「差額免除」の書類があるので、その書類をもらいましょう。これにサインしないと差額ベッド代は発生してしまいます。だたし、自ら大部屋以外を希望した場合は、そもそもこの差額免除にはならないことを理解してください。あくまでも、病院都合による、患者当人の望まない大部屋以外の利用が対象となります。

差額ベッド代は決して安いものではありません。あくまでも目安ですが、個室では1日7000円以上の差額が発生するそうです。10日で7万円を超えるとなると、たったひとつの書類が明暗を分けるといっても過言ではないでしょう。

ちなみにこの差額免除の書類にサインしていなくても、差額の承諾書にサインしていなければ請求を拒否できるケースもあるそうです。しかし、トラブル回避のためにも、きちんと書類を用意したほうがいいでしょう。

個室に入院したけど差額ベッド代に不満な場合

基本的には承諾書にサインがある場合は難しいケースが多いのですが、よく理解しないまま書類にサインをした人が多いため、よくトラブルになるケースがあります。

そのために、いくつか相談や解決の窓口が用意されています。

社会保険に加入している場合は、その社会保険事務所へ、国民保険に加入している人は国民健康保険課へ相談してみましょう。

またどうしても、同意書にサインしないといけないパターンになったけど、本当はしたくない場合、「経済的に余裕がないので、大部屋をお願いします」と相談してみましょう。書類にも「大部屋希望」など書いておくと、「仕方なくサインした」感じが出ていいと思います。とにかく空き次第大部屋に移してほしいと訴えれば、状況にもよりますが差額ベッド代を低く抑えられるケースがあります。

入院時というのは、とにかくいろいろ心配で、冷静に物事を考えるのが難しいと思いますが、焦ったままいろんな手続きを進めてしまうと、意図とは違う方向に物事が進むことがあります。大変な時こそ冷静を心掛けましょう。

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