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子供が熱を出した時の点滴は有効?点滴万能神話に迫る

2016.12.8

子供が熱を出して、病院で点滴してもらうとなんとなく注射よりも時間がかかりますから、すごく大変な治療をしてもらった気分になります。

そして子供も元気になるのですから、「点滴は万能」を信じるママが増えていますが、それって本当?

点滴万能神話に迫ります。

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子供が熱を出して点滴をしてもらう時とは?

基本的に「子供が脱水症状の可能性がある時」と「重症な場合」だけだそうです。

水分が全く取れない場合、点滴をしてもらう事で脱水症状にならなくて済みます。また、重症な時というのは、理由があって点滴でないと薬が入れられないとか、注射を打つために必要になるというケースに当たるそうです。

風邪の場合は「重症な場合」に当たらないと考えていいでしょう。つまり風邪で水分をとれていない時だけ、必要な行為なのです。

でも小児科に来る患者の親の中には「風邪を引いたら点滴で元気になる」という説を頑なに信じているママが少なからずいるそうです。

これは自分の子供が脱水症状を起こして、点滴して元気になったという経験があり、でも「脱水症状」であった事を忘れてしまったのか?それともママ友の口コミで「点滴で風邪が治るんだよ」と聞いたのかもしれません。そんなママたちには残念な事実ではありますが、点滴だけでは風邪は治る事はないそうです。

風邪の熱に点滴が効かない理由

点滴をすると「早く熱が下がる」「栄養補給できる」「元気になれる」という神話があります。しかし、点滴に含まれている成分はスポーツ飲料に近いものでしかないそうです。

つまりほとんど水分、そして少しの糖分という訳です。ちなみに子供ですと点滴の量は200ml程度になるそうです。200mlのカロリーとなるとヤクルト1本強ぐらいだそうです。

そして体重20kgの子供に200mlの点滴をするのに3時間はかかるそうです。どう考えても口から接種した方が速そうです。

そしてご存知のように風邪に特効薬はなく、病院で処方される薬の多くは抗生物質なのですが、前述したように点滴には、抗生物質の成分は含まれていません。つまり薬効はないのです。

しかし点滴は、体温よりも低い温度に設定されています。それが体に入ることによって、体が冷やされて気持ちよく感じるという事はあるそうです。またそれを熱が下がったとっ感じているのかもしれません。しかし継続的な効果はないため、あくまで一時的なものです。

点滴万能説の功罪

人間というのは不思議なもので、「点滴してもらったんだから元気になった」と思い込めばそれが体に作用するという事はあるのです。これをプラシーボ効果と言います。子供の場合は、ママが納得して、子供に「元気になったでしょ」といえば子供がそれを信じて本当に元気になるという可能性はあります。

しかし前述したように子供の点滴にはとても時間がかります。体重20kgの子供でも200mlの点滴に3時間近くかかると言われており、体重が10kgであれば、5時間はかかります。

そしてその間ずっと病院のベッドで寝ていなければいけないのですが、特に小さい子供にとっては腕を動かすことができずただ寝ているというのは結構苦痛でしょう。

また寝ているベッドはもちろん病院のものですが、病院にはいろんな病原菌がうようよしています。これは自分も病気なのですからお互い様とはいえ、ここで他の病気をもらってしまうなんて事もあり得る訳です。

長時間寝る姿勢の上に、他の病気に感染する可能性もあるというのは逆にデメリットのほうが多いように感じられます。

子供の熱と解熱剤

子供が高い熱を出していると親はそれだけで心が痛みます。少しでも早く熱が下がればと思いますよね。でもここで問題になるのが解熱剤です。

解熱剤も点滴同様に使い方を誤ると子供にとってのメリットが失われてしまいます。

基本熱というのは悪いものではないのです。これは防衛反応の一種であり、悪いものを体に出す体の機能が正常に働いているという事なので、無理に下げる必要はないのです。

ただし高熱が続けば体力も消耗するし、食事は喉を通らなくなる、水分補給も難しい、夜も眠れないなどの場合は、解熱剤で一時的に熱を下げて、体力を戻すというのは解熱剤の正しい使い方といえます。しかし、そういった状態でなければ、自然にまかせてもいいでしょう。

熱が続くと脳に障害を負うのではという心配もありますが、熱だけでは脳に障害は起きないそうです。脳の他に神経にも炎症が起こった場合に障害を負うことがあります。必ず嘔吐や、けいれん、意識がなくなるなどの症状を伴うのでよく注意しましょう。

子供の熱で慌てないことが大切

子供というのは夜中になるとなぜか熱が高くなる、熱を出すというのは、子を持つ親のあるあるネタです。

でもそれは不思議なことではないのです。大人も子供もそうですが、人間の体温は朝が一番低く夕方から夜にかけて高くなります。だから、朝熱を測って「熱があるけど、元気そうだから様子見しよう」と思っても夜に測ったら思ったよりも熱が上がって慌てて病院へという事になります。個人差がありますが、人によっては1度くらい差があるそうです。

そして、多くの医者は高熱だけではさほど心配しなくていいという意見が大勢を占めます。ただし、嘔吐や下痢もあり、水分が取れていない、咳がひどくて横になれない、けいれんを起こしたなどとなると至急の受診が必要になります。また6か月未満の赤ちゃんは基本熱を出さないと言われているので、発熱が見られるようなら早めに受診しましょう。

子供は自分の具合をうまく大人に伝えることができません。かかりつけの先生としても、毎日のその子の状況を見ているわけではありませんから、必ず伝わるとは限りません。やはりわかってあげられるのは親だけなのです。親が慌てずに対処することが子供の熱には一番重要な事なのです。

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