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妊婦の長引く咳には要注意! もしかしてそれは気管支炎かも

2016.12.1

妊婦はその体質から、非妊娠時よりもずっと、様々な病気に罹りやすい状態になっています。

そうした病気の一つが気管支炎です。

単なる風邪の咳と思っていても、長引くようならば要注意。もしかしてそれは、気管支炎かもしれません。

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妊婦の長く続く咳 もしかしてそれは気管支炎かも

普段ならばそう気にも留めない単なる風邪であっても、妊婦さんにとっては一大事です。

まず、買い置きしてあるような市販の風邪薬や解熱剤を飲むことは出来ませんし、食欲がなくても赤ちゃんのために食事を摂る必要があったり、咳やくしゃみのしすぎでお腹が張る、なかなか体が休まらない、いつまで経っても治らない…と、その理由を挙げればキリがありません。
 

そもそも妊婦さんの体というものは、非妊娠時に比べて、風邪などの体調不良を起こしやすいものになっています。

何故かと言うと、普段はフルパワーで体を外敵(ウイルスや菌)から守っている免疫機能が、間違って赤ちゃんを異物として攻撃することがないように、その力が抑えられている状態だからです。
 

ですから、普通ならば跳ね除けられるような軽い風邪にも罹ってしまったり、(例え市販の風邪薬に頼らずとも)2,3日で回復していたところが、いつまで経っても治らない、なんてことになってしまうのです。
 

そんな中、特に注意したい症状があります。

それが咳です。

咳の出る風邪がずるずると長引いてしまうと、その状態が慢性化し、気管支炎を発症してしまう可能性があるからです。

何故、妊婦が気管支炎に注意しなければならないのか、そして気管支炎にならないために、どんなことをすべきなのか見ていきましょう。
 

気をつけるべきは急性気管支炎 その原因は?

気管支炎の原因にはいくつかありますが、その大半の原因が、風邪の原因となる細菌やウイルスと同じものです。

それらの外敵が、喉(気管)の粘膜に取り付けば、普通の風邪の症状である喉の痛みや咳といった症状が出ますが、更に奥に位置する気管支に取り付いたり、風邪が長引いた結果、炎症が気管支にまで及んでしまうと、気管支炎となるのです。
 

「原因が同じならば、風邪と同じと考えてはいけないの?」という疑問も出てくるでしょうが、炎症を起こす場所に重大な問題があります。

気管支は、喉から続く気管が枝分かれし、左右それぞれの肺に繋がる器官を指します。

この粘膜が炎症を起こす――つまり腫れ上がってしまうと、当然、空気の通り道が狭くなることになりますから、呼吸がし辛い・息が満足に吸えない・吐けない状態になってしまうのです。
 

加えて、気管支が外敵を排出しようとして分泌する痰、そしてその痰を外に出すためにする咳、その二つの反応が加わることで、余計に呼吸がし辛くなってしまいます。
 

こうした、外敵が原因となる気管支炎を”急性気管支炎”と言い、放置すると時に別の細菌の感染を併発し、肺炎に移行することも珍しくありません。

特に妊婦さんの場合、先に述べた通り免疫機能が弱まっている状態のため、風邪→気管支炎→肺炎と、症状が悪化してしまう可能性が高いため、咳が長く続く時には注意しなければなりません。
 

何年にも渡って続くようならば、慢性気管支炎を疑って

気管支炎には急性気管支炎の他、もう一つ”慢性気管支炎”というものが存在します。

慢性気管支炎は、原因不明の咳や痰が長期間(※)続く場合に診断される病気であり、現在は肺気腫と共に”慢性閉塞性肺疾患(COPD)”という括りにされています。
 

ただ、原因不明とは言いますが、慢性気管支炎の主な原因として挙げられるのが

  • 喫煙・受動喫煙・排気ガス・大気汚染といった汚れた空気を長期間吸った場合
  • 埃、ハウスダストのようなアレルギー物質に対する反応
  • 副鼻腔炎(蓄膿症)から連動したもの

などです。
 

慢性気管支炎も、急性気管支炎と同じく肺炎に移行する可能性を持っています。

しかも、やっかいな事に、急性気管支炎は原因となる外敵を排除すれば治りますが、慢性気管支炎の場合は”日常的に吸い込んでいる空気そのもの”に対して炎症を起こしているため、禁煙する・環境を変えるといった根本を変える必要があります。
 

慢性気管支炎は、中高年以上の男性に発症することが多いため、妊婦が発症することは取り立てて多いものとは言えません。

ただ、妊娠前から長期間咳が続いているような時には、慢性気管支炎の可能性もあるでしょう。
 

※”1年間のうち、3ヶ月以上の咳や痰が続く時期があり、なおかつそれが2年以上継続している場合”と、かなり長い間発症していることが条件になります。
 

妊婦の気管支炎は胎児にどんな影響を及ぼすのか

では、実際に妊婦が気管支炎になってしまった時、どんな影響があるのかを見てみましょう。
 

まず一番心配なことであろう「赤ちゃんに気管支炎が伝染しないか」という点でしょう。

これについては「妊婦の気管支炎が赤ちゃんに伝染することはない」と言えます。
 

しかし、「赤ちゃんに何か悪影響がないか」という点については「妊婦が長期間気管支炎によって十分な呼吸が出来ないと、赤ちゃんの生育に問題が出る可能性がある」のです。
 

人が息苦しいと感じる時というのは、体に巡る血液に含まれる酸素量が足りないために感じることです。

妊婦の場合、この血液は、胎盤を通して赤ちゃんにも酸素を届ける役割を持っているわけですから、妊婦が苦しいと感じるのであれば、胎児にとっても酸素量が足りていない可能性が十分にあるのです。

酸素量が足りないと、胎児の脳に障害が発生するケースも存在します。
 

また、気管支炎特有の激しい咳を繰り返すことで腹圧が増しますが、これも胎児にとっていいものではありません。

時期によっては、子宮頸部が短くなる(切迫早産の危険が出る)・早産・流産といったことが起こる可能性が出てきますし、妊婦自身も体を十分に休められず、体力も減り、食欲もなくなり…と、様々な面から見て、胎児にリスクが生じてしまいます。
 

妊婦が気管支炎になった場合、どんな治療方法が取られるのか

「それでも、妊娠中は風邪薬が飲めないのだから、気管支炎になってしまったらどうすればいいの?」と不安に思うことでしょう。

勿論、妊婦が安全に飲める薬は限られていますが、決してないわけではありませんし、気管支炎が長引くことで起きるリスクのほうがずっと危険です。
 

妊婦が気管支炎に罹った場合、まず、肺炎に移行していないかの確認がされます。

そして原因となったものが細菌なのか、ウイルスなのかによって、治療方法が分かれていきます。
 

ウイルス性の気管支炎の場合

気管支炎そのものに対する特効薬はないものの(※)、出ている症状を緩和する治療薬が処方されることが主になります。

この時、妊婦にもリスク無く使える喉の痛み、炎症を抑える薬や、咳止め用の薬が選ばれます。
 

細菌性の気管支炎の場合

妊娠中にも使用できる”セフェム系”の抗生物質が投与されます。
 

またどちらの場合も、妊婦でも服用できる”麦門冬湯(ばくもんどうとう)”という漢方薬があり、こちらを処方されるケースも多いようです。
 

こうした適切な処置を受ければ、急性気管支炎はほとんどのケースで10日ほどで完治します。

おかしいな、と思ったら、普段から使っている内科に妊娠している旨を告げて受診するか、産婦人科を受診しましょう。
 

※インフルエンザウイルスが原因の場合は、感染後48時間以内であればタミフル・リレンザといった抗インフルエンザ薬が処方されます。勿論、これ等の薬は妊婦でも安心して服用できます。
 

妊婦でも気兼ねなく。 食事で気管支炎を防ぐ方法

薬だけに頼らず、食事で気管支炎の症状を改善していくことも可能ですが、どんな食品を食べるといいのでしょうか?
 

パイナップル

パイナップルに含まれている”ブロメライン”と呼ばれる酵素には、喉の炎症を抑える効果があります。

同時にパイナップルはビタミンCが豊富で、これは粘膜の作用を強くする、つまり外敵が取り付きにくくする効果があります。

ただ、こうした栄養素は、熱に弱く、缶詰やドライフルーツでは効果はありません。

生のもの(冷凍含む)を選ぶようにしましょう。
 

生姜湯を飲む

体を温める作用のある生姜を摂るのは、とても有効です。

加えて生姜湯であれば、同時に水分補給と喉の保湿効果も期待できます。
 

ハチミツを食べる

ハチミツには殺菌効果と高い保湿効果があります。

また、乳幼児にはハチミツは禁忌ですが、妊婦には問題がありませんので、安心して摂ることが出来ます。
 

大根飴を食べる

大根の薄切りをハチミツや水飴で一晩浸した液の”大根飴”は、喉の炎症を抑える効果があります。
 

他にも、粘膜・免疫力を強くするビタミンA、C、を含んだ食品も有効です。

ただ、ビタミンAに関しては、”妊娠初期と後期に脂溶性ビタミンA(動物性ビタミンA:レチノール)の過剰摂取は胎児に悪影響が出る”とされています。

勿論、過剰摂取が問題なのですから、1品目のみを食べるといったことを避け、かつ問題のない植物性ビタミンAで摂取するよう心がけましょう。
 

妊娠中はとにかく病気そのものに罹らないよう対策を

妊娠しているのであれば風邪、気管支炎、引いては様々な病気そのものに罹らないようにすることが一番大切ですね。
 

手洗い・うがい・マスクを忘れない

これは基本中の基本と言えるでしょうが、外から帰った時、外敵を家の中に持ち込まない・外出先で吸い込まないよう防衛することが第一です。

また、インフルエンザのようにワクチンがあるものに関しては、予防接種を受けておくのもいいでしょう。
 

疲れ・ストレスを残さない

妊娠に関わらず疲れは万病の元ですが、妊娠中の女性の体の中は、まさに大改革が行われている状態であるため、すぐに疲れがち。

疲れを感じたら、とにかく無理をせずに横になることを心がけましょう。

眠れなくても横になるだけで違いますから、体を温めてゆったりと過ごしましょう。
 

加湿をして喉の乾燥を防ぐ・こまめな換気をする

特に冬場、体を温めることを優先しがちですが、加湿と換気も忘れてはいけません。

喉が乾燥すれば、それだけ外敵が喉〜気管支の粘膜に取り付きやすくなってしまいます。

そしてこもった空気もまた、外敵の増殖の手助けをしてしまいます。
 

食べられる範囲でバランスの取れた食事をする

弱っている免疫機能だからこそ、その力を最大限使えるよう、バランスの取れた食生活をすることを心がけましょう。

妊娠時期によっては、中々食事が出来ないこともあるでしょうが、出来る範囲・食べられる範囲で構いませんから、その中でバランスを取って食事をするように心がけましょう。
 

免疫機能が弱まっている体ですから、こうした対策を取って、気管支炎に罹らない体を作りましょう。

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