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超初期〜初期の妊娠中、注意が必要な子宮からの出血とは

2016.11.15

妊娠中、子宮からの出血があれば、誰でも不安に思うものです。

特に妊娠初期は、まだ母体も胎児も安定していないため、出血に対して敏感になってしまうのも致し方ありません。

では、妊娠超初期から初期にかけて、どんな出血に注意を払うべきなのでしょうか?

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妊娠中の子宮からの出血 超初期〜初期では何が原因?

妊娠中の女性にとって、日々の生活は苦労や心配事の連続です。

妊娠初期にはつわりで多くの人が苦しみますし、つわりが終わったら、今度は大きくなっていくお腹で、それまで出来ていたことが出来なくなり、貧血、高血圧、むくみ、頻尿、多汗、腰痛――と、様々な不調が起きる可能性があります。

それに口にするものにもいちいち気をつけなければなりませんし、薬を飲むにも禁忌薬を避けなければならず…と、思う以上にストレスがかかる期間です。
 

そんな妊娠中、お腹の張りや痛みと同じく、特に注意しなければならない異変が、子宮からの出血です。

ただ一口に出血と言っても、血液とすぐに分かるほどの量から、軽く血の混ざったおりものや、全体が茶褐色のおりものなどパターンがありますし、妊娠中の期間――前期、中期、後期と、それぞれ考えられる原因も異なります。
 

中には、全く心配の必要のないものもありますが、時にそれが赤ちゃんや自分自身の命に関わる可能性もあるため、出血を見逃したり、そのままにすることは避けなくてはなりません。
 

では、妊娠期間の超初期から前期にかけての出血は、どんな原因が考えられるのでしょうか?

どんな症状が出ている時には注意が必要なのか、妊娠時期ごとに見ていきましょう。
 

妊娠中の超初期に起きる子宮からの出血 主な原因は二つ

まず、妊娠超初期に起きる、妊娠に関わる出血について見てみましょう。

妊娠超初期とは妊娠1ヶ月、”妊娠前の最終月経の開始日”を妊娠0週0日目として数え、それから3週目までの28日間の4週間の間の期間のことです。(※)

この時期に考えられる出血は、妊娠3週目付近(21日目)に起きる”着床出血”(月経様出血)です。
 

着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際に起きるものです。

この頃の受精卵は、自身の外側に”絨毛”という組織をつくり、子宮内膜を溶かしながら内部に潜り込んでいきます。

この時、潜り込む場所によっては、毛細血管があるため、そこが傷つき、出血してしまうのです。

子宮内膜に張り巡らされた血管はどれも細かいもののため、出血量自体も多くありませんし、2,3日程度で止まることがほとんどです。
 

もう一つ、妊娠超初期に起きる出血として”化学流産”もありますが、これは

  • 着床が起きたために妊娠検査薬が陽性になる
  • 病院のエコー検査で胎のうが確認される前
  • 着床後に受精卵の成長が止まり、妊娠状態が終了する

場合に認識されるものであり、通常の生理の時の様子とほぼ変わらないのが特徴で、妊娠検査をしなければ気付きません。

そして、この化学流産は、流産とは名前がついていますが、実際には流産回数には含まれません。
 

※妊娠日数は、妊娠が確定してからWHOの定めた基準に準じて計算するため、実際の最終月経の開始日と異なることがあります。
 

妊娠初期の子宮出血のうち、問題がないものとはどんなもの?

妊娠初期は、妊娠2ヶ月から4ヶ月目までの、妊娠4〜15週の期間です。

この時期は、一番子宮からの出血が多い時期であると言っても過言ではありません。

ただ、その原因となるものは様々ですが、まずは特に問題がないものについて見てみましょう。
 

胎盤の形成および子宮の拡大によるもの

着床後の受精卵は、子宮内膜に潜り込み、そこに胎盤を作っていきます。

この時、子宮もその胎児と胎盤の形成、成長に合わせて拡大していくのですが、その際に拡大が追いつかず、子宮側が傷つくことがあります。

この出血は子宮内で起きるため、多くの場合茶色いおりものとなって出て来ることが多いですが、やはり長期間続くものではありません。
 

絨毛膜下血腫

絨毛膜血腫も同じ理由から、胎のうの下の方に血液溜まりが出来る症状です。

これが子宮の下側に出来ると出血しやすくなり、時に大量出血を起こすことがあります。

この血は茶色い場合も、鮮血である場合もあることから、自分では判別しにくいものです。

ただ、妊娠中期に至るまでに、大抵の場合は子宮内で吸収されること、そして胎児や胎盤の形成に影響が起きることはほとんどないため、8cm以上の大きさにならない限り、特に治療などは行われません。
 

ただ、絨毛膜血腫がある状態で無理をしてしまうと、血溜まりが大きくなり、結果として流産を引き起こす可能性もありますから、この診断がなされた場合には、決して無理はせず、安静にしなければなりません。
 

妊娠に影響はなくとも、出血が起きたらすぐ受診を

膣炎、膣や子宮内のびらん

膣炎とは、最近やウイルスによる膣で起きる炎症です。

そしてびらんとは、聞きなれない言葉ですが、炎症箇所がただれた状態になっていることを指します。

通常、膣内は酸性であり、外敵の侵入を拒んでいます。しかし、妊娠中は体内のホルモンバランスが崩れてしまうことから、このバリア機能が正常に働かず、膣や子宮内が炎症を起こし、そこから少量の出血することがあります。

妊婦健診の際には、必ずこうした炎症が起きていないかの確認も行われますから、出血の他、おりものに匂いがあったり、膣内に違和感を感じる時は、その旨を医師に伝え、診察を受けましょう。
 

子宮頸管ポリープ

子宮頸管に出来るポリープは、ほとんど自覚症状がなく、妊婦健診で発見されることも珍しくありません。

多くの場合は良性ですが、残しておくと妊娠の継続に支障が出ると判断される時は、妊娠中期以降に切除するか、状態によっては即切除することになります。

ただ、出血量が少ない、ポリープが小さい場合には、経過観察となることがほとんどです。
 

診察の刺激によるもの

妊娠検査や、妊娠確定後の妊婦健診では、まず毎回必ず内診と経膣エコーが行われます。

ただご存知のように、膣は粘膜ですし、とてもナイーブな場所であるため、その診察の刺激で傷ついてしまうことがあります。

出血箇所が膣になるため、少量の鮮やかな血が付くこともありますが、これが何日も続いたり、痛みを伴わなければ問題はありません。
 

妊娠中、初期に起きる子宮出血で安静にする必要があるものとは

では、妊娠初期に起きる出血のうち、”すぐにでも診断を受け、安静にする必要のある出血”について見てみましょう。
 

前置胎盤・低置胎盤

前置胎盤と低置胎盤は、通常ならば子宮内の丈夫に出来るはずの胎盤が、子宮の下側にできてしまう状態です。

特に子宮口を覆っている場合は前置胎盤と呼ばれ、妊娠が進むごとに出血しやすくなります。

これは、子宮口近くの子宮内膜が、他の部分に比べて伸びにくいことが原因であり、ある日突然大量出血を起こす可能性すらあります。
 

低置胎盤の場合は、妊娠が進むにつれて子宮内が拡大することを受け、上部の方に移動することが多く、改善が見られれば通常分娩になることもありますが、前置胎盤の場合はそもそもの出口である子宮口が塞がっているため、リスク回避のためにほぼ確実に帝王切開による分娩となります。
 

切迫流産

切迫流産とは、22週以前の”妊娠はまだ継続しているが、流産になりかけている”状態を指します。

流産になりかけている原因が胎児側の染色体異常などで、妊娠の継続が難しい場合もありますが、赤ちゃん側に問題がない時には、妊娠を継続するための処置が取られることになります。
 

前置・低置胎盤および切迫流産が原因で出血した場合は、鮮血かつ量が多いことが特徴です。時に出血性貧血で意識を失うことすらあります。

そしてそう診断された時は、とにかく安静にしなければなりません。

それこそ、トイレに行く時以外は横になって過ごすほどの徹底した安静が必要です。

場合によっては入院になることもありますが、それも赤ちゃんとお母さん、双方の命を守るために必要な処置です。
 

妊娠の継続が不可能な子宮からの出血を伴う疾患とは

残念なことですが、妊娠の継続が出来ない症状も存在します。それが子宮外妊娠と胞状奇胎に代表される”異常妊娠”です。
 

子宮外妊娠

文字通り、子宮ではない場所に受精卵が着床してしまった場合を指します。

妊娠、とは言いますが、残念なことに、子宮外妊娠の場合、妊娠の継続は不可能です。

子宮外妊娠が起きる場所は、9割以上が卵管です。その他、卵巣やその周辺の腹膜・筋肉、子宮頸管などが挙げられますが、どの場合も発覚後には即処置が必要になります。

放置してしまうと、いずれ着床した箇所が破裂するなどで大量出血が起こり、命にかかわります。
 

子宮外妊娠の出血は、最初のうちは少量のため、ピンク色のおりものや少量の出血がだらだらと続きます。

受精卵の成長が進むにつれ、痛みが出たり、出血量が多くなったりします。

もし妊娠検査薬を使って陽性反応が出ても、このような出血がある場合には子宮外妊娠を疑い、一刻も早く受診する必要があります。
 

胞状奇胎

胞状奇胎は、受精卵を包む絨毛に異常が発生し、子宮内全体に葡萄の房状の袋が多数出来てしまう疾患です。

この場合もやはり、妊娠を継続することは出来ません。

放置すると絨毛がんに移行する可能性もあるため、やはり早期に処置をする必要があります。
 

胞状奇胎は子宮外妊娠と異なり、子宮内で起こる異変であるため、妊娠検査のエコーで発見されることが大半です。

他にも、だらだらと子宮からの出血が続く、時期が早いのに強いつわりがはじまるといった自覚症状があることで気付くこともあります。
 

妊娠中の子宮からの出血 まずパニックにならないことが重要

流産(早期流産)

流産が起きた場合の出血は、多くの場合、鮮血であり、かつレバー状の塊が混じる、量が多い、激しい下腹部の痛みがする――と、明らかに異常な子宮からの出血であることが分かります。

もし、このような症状が出た場合には、主治医に連絡をするか、救急車の手配も視野に入れなければなりません。
 

ただ、妊娠週数が若いほどその分子宮内の組織は少ないため、上記のような激しい症状が出ないこともあります。このような流産を”稽留流産”と呼びます。

それでも、定期妊婦健診を受ければ異常が分かりますので、やはり処置をして妊娠を終わらせることになります。
 

妊娠確定後の妊娠初期の流産は、多くの場合、胎児(受精卵)側の染色体異常が元で起きることです。

そして全体の妊娠のうち、流産が起きる可能性は1〜2割であり、妊娠初期に起きる流産は8割に及ぶため、決して珍しいことではありません。

勿論、母体側に何かがあって起きる流産もありますが、もし流産となっても、自分を責め過ぎてはいけません。
 

妊娠中の出血というと、やはり皆が一番恐れる流産を想起しがちですが、まずはパニックにならないことが重要です。

そして、決して自己判断をしてはいけません。

その出血の量、色、痛みはあるかどうか、そうした点をしっかり確認した上で、病院を受診するようにしましょう。

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