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アスペルガー症候群という診断がなくなるという理由と影響

2016.11.15

アスペルガー症候群はご存知ですか?

発達障害のひとつにカテゴリされていますが、今後この診断はなくなるという事実に関係者が驚いています。

どうして無くなったのか、そしてそれが今後アスペルガー症候群と診断されていた人に影響があるのかについてご説明いたします。

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アスペルガー症候群の診断がなくなる理由

日本の病院では精神疾患の病気はある診断基準に基づいて行われています。

その診断基準の指針になるのがアメリカの精神医学会が出している「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders」という本で通称「DSM-○」と言われています。この○はバージョンです。

2013年5月に新しく改定されたのが「DSM-Ⅴ」です。

この本に発達障害のカテゴリとしてあった「アスペルガー症候群」がなくなったのです。無くなったのは、アスペルガー症候群だけでなく、他にも「自閉症」、「非定型広汎性発達障害」「小児崩壊性障害」という診断名が無くなったのです。

診断名が無くなったからといって、その症状の苦しんでいる人がなくなったわけではありません。

ではその人達は今度どういう診断名で呼ばれるかというと「自閉症スペクトラム障害(ASD)」という名称になります。

つまり会社が合併したようなものです。前の会社は無くなっても、その社員は新しい会社へと移るだけです。

発達障害の症状が広範囲にわたるため、カテゴリを絞って再定義したと言われています。

アスペルガー症候群と自閉症の関係

自閉症の特徴は大きく3つに分けることができます。

一つ目は「コミュニケーション能力に問題がある」
ネットで言われている「コミュ障」と一線を画しています。性格的な問題ではなく、言語障害だったり、言語発達に問題を抱えていたりします。そのため独特の言葉つがいをしたりすることもあります。

二つ目は「社会性に問題がある」
独自のこだわりやルールがあり、変化を嫌います。一定の手順通りに物事が進まないとパニックになる事も。映画「レインマン」をご覧の方はすぐにピンとくると思います。ダスティン・ホフマンが演じたのが自閉症の男性です。

三つ目は「想像力に問題がある」
人との関係性でにおいての想像力が無いという意味です。逆に何かを創造させる意味での想像性は普通の人と比べてもはるかに特異な才能を持っている人もいます。

しかし人間関係においてはそれは発揮されず、いわゆる「空気を読まない」「人の表情から気持ちを察することができない」「比喩や冗談が通じない」というような特徴があります。

これら3つの特徴がある人を、「自閉症」、どれか一つ二つ当てはまる人を「アスペルガー症候群」と言います。

アスペルガー症候群という診断は?

前述したように、自閉症とアスペルガー症候群の境界はもともと明確ではありません。というのも、そのためこの二つをまとめて「自閉症スペクトラム」という名称がつけられていました。

また自閉症の知的障害があるか否かによって区別され、知能指数が70以上であれば、「高機能自閉症」70以下であれば、「自閉症」と言います。そして「アスペルガー症候群」というのは、高機能自閉症のうち、さっきご説明した3つの特徴のいくつかがみられるという事になります。

つまり、知的障害がなく、ただ自閉症の症状が1つ2つか見られるたら、「アスペルガー症候群」と言われていました。「アスペルガー症候群」というのは、非定型とも言えますから、非常に個人差が強いのです。風邪の特効薬がないのと同様に、症状に個人差の大きいものを総括した薬というのは存在しません。そのため、アスペルガー症候群には、薬は処方はすることが出来ませんでした。

それが今後処方可能になるという事です。

アスペルガー症候群の診断がなくなる影響

一番大きいのは診断基準が変わるという事でしょうか?

前述した3つの判断基準が、総括して再定義しなおされて2つになります。それは「社会的コミュニケーション」と「限定した興味と反復行動」です。

元々「アスペルガー症候群」と「非定型広汎性発達障害」の境界もまた曖昧で、アメリカの大学では大学によって診断が分かれたため、ならば一つにしてしまおうとうのが改定の意図のようです。

ただい、この新しい診断基準で、今までの自閉症と診断されていた人も除外されてしまうのではという声も聞かれています。

前述したように、今までは「アスペルガー症候群」という診断名が「自閉症スペクトラム」に変化するだけの人もいます。そういう人の中には、薬が処方されるようになるので、恩恵を受ける人もいます。逆に、医者が点数稼ぎのために、処方を乱発するのではという懸念の声もあるのも事実です。

またもしかしたら新基準による診断で、今まで受けていた支援が受けられなくなる人も出るかもしれず、しばらくは混乱が続くかもしれません。

アスペルガー症候群と診断名が無くなっても

この症状で苦しむ人が無くなることはありません。

特にアスペルガー症候群は、自閉症といっても、知的障害もなく、言語発達の遅れも見られない特徴があります。判りやすい症状ではないものの、どうしても人間関係の中で目立って苦労が見られます。しかし周囲の理解がないとその状況が続きます。

名称が変わった事により、いわゆる「自閉症」に見られる一般的なイメージとは違う面のある「アスペルガー症候群」はどうしても、周囲の理解が得られにくい事が懸念されます。
新うつが認識される前は「私の知っているうつと違う」と誤解され、疑いの目で見られることもあったと聞きます。

今後この診断名変更が、「アスペルガー症候群」という診断名で苦しんだ人たちにとって、いい影響がでるか悪い影響が出るか現時点ではっきりという事のできる人はいません。

でも私たち一人ひとりが知識を付けることで、彼らに少しでも暮らしていき易いと感じられる社会になればと思います。

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