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鎖骨リンパ節にしこり。もしかして、がん?

2015.12.30

首と肩が痛くてパンパン!首を回すとグリグリと音がする。

リンパが詰まってるのかなぁと、ふと肩や首回りを触ったら鎖骨の辺りにコリコリっとした膨らみを発見!

リンパの腫れ?それとも、しこり?触ってみると痛みもあるけど、まさか、がんじゃないよね?

自分では判断しにくいしこりの正体と、対策について考えましょう。

リンパって?

リンパとは、静脈に沿って全身に張り巡らされているリンパ管と、その中を通っているアルカリ性のリンパ液、リンパ管の節であるリンパ節、この3つを総称したものです。

リンパは免疫機能をつかさどる働きがあります。

リンパ管は毛細血管よりも細く、全身にくまなく張り巡らされています。

血液は動脈で栄養や酸素を運び、毛細血管で細胞に吸収され、静脈で老廃物や二酸化炭素を回収し、心臓へ戻ります。

この回収時に毛細血管で吸収できなかった老廃物や古い細胞がリンパ管に流れ込み、リンパ液となります。

リンパ節とは免疫機能をつかさどるリンパ管系の途中にある豆のような器官のことを指します。

大きさは直径0.2〜0.3cm程度で、1箇所に、2〜10個程度集まっており、リンパを通る老廃物や細菌、ウィルスなどを塞き止め、体外に排出する働きをしています。

リンパは血液のように心臓のポンプ作用で全身に流されるのではなく、筋肉の動きにより、自力で流れています。

ですので、リンパ液の流れはとても緩やかで、ストレスや運動不足などでその流れは滞りやすくなります。

リンパの流れが悪くなると、体に老廃物がたまり、体重増加や体調不良の原因になります。

鎖骨リンパ節の重要性

リンパ節は、全身に約800か所程度あると言われており、身体の表面から触れることができる表在リンパ節と、身体の表面からは触れることができないリンパ節があります。

この中で、主とされているリンパ節は、耳下腺リンパ節、鎖骨リンパ節、腋窩リンパ節、腹部リンパ節、鼠径リンパ節、膝窩リンパ節、後頭リンパ節の7つ。

この7箇所のリンパ節を、心臓に向かってリンパ液を流すように、優しくマッサージをすることで、リンパの流れがスムーズになります。

そして、この中で最も重要なのが鎖骨リンパ節。

全身に張り巡らされているリンパ菅は、リンパ液の中に含まれる栄養や老廃物の処理を行いながら最終的には左鎖骨付近で静脈に流れ込み、心臓に戻ります。

ということは、全身のリンパがここに集まるというわけです。

ですので、この左鎖骨のリンパ節が詰まったり、流れが滞ってしまうと、どんなに他のリンパ節の流れを良くしていても、出口が詰まってしまい、結果、全身のリンパが滞る原因となるのです。

リンパ節の流れが滞ると、むくみや痛み、肌トラブルや肩こり、体重増加や老化の原因になります。

リンパ節の腫れとしこりの違い

リンパ管の途中にある関所のような働きをするリンパ節ですが、このリンパ節の流れが悪く、細菌やウイルス、老廃物などが溜まってしまうと腫れや痛みが生じます。

早期に発見し、マッサージなどでリンパの流れを良くすれば、数日で痛みや腫れが引いていきます。

ですが、腫れに気がつかず、しこりのようにこりこりと硬くなってしまうと、時間がかかる場合もあります。

多くの場合は、身体にできたしこりはリンパ節の腫れですが、場合によっては病気を知らせる時もあります。

しこりと腫れの見分け方は、大きさの変化、硬さ、可動性などが挙げられます。

リンパの腫れによるしこりの場合は、弾力性があり、触るとグリグリと動きます。

とはいえ、素人目にはわかりにくい場合が多いので、日々、自分のリンパの状態を知ることが大事です。

数日間マッサージをしてもしこりや腫れがなくならない、小さくならない場合は癌の可能性がありますので、医師の判断を受けましょう。

耳の裏や下側、首周辺のリンパ節の腫れやしこりは耳鼻咽喉科を、その他の部分はひとまず内科の診察を受けるのがスムーズです。

そのしこり、良性?それとも悪性?

数年前、ある有名女優さんが、悪性リンパ腫を克服しましたが、悪性リンパ腫を発見するきっかけとなったのが、鎖骨部分にできたしこりに気づいたことだったと言います。

悪性リンパ腫とはリンパ節のがん。

リンパ節の流れの停滞であれば、しこりを押すと痛みを感じますが、悪性の場合、しこりを触っても押しても、リンパ節に痛みを感じることはありません。

これが悪性か良性かを見分けるポイントとなります。

リンパ節の腫れには、局所的な腫れと、全身のリンパ節が腫れている場合があります。

鎖骨、太ももの付け根、脇の下のリンパ節にしこりがある場合は全身のリンパ節が腫れてる可能性があります。

リンパはウイルスや細菌を除去する免疫をつかさどる器官。

ですので、全身のリンパ節に腫れやしこりが見受けられた場合、感染症やリンパ性白血病や悪性リンパ腫、リンパ節の腫瘍などが原因になっていることがあります。

また、免疫機能の低下によるアレルギー症状や膠原病でも同じように全身のリンパ節に腫れが見られますので、入浴時などは身体の状態をよく観察しましょう。

鎖骨周辺の筋肉をほぐすことが健康の鍵

先にも記載しましたが、すべてのリンパの最終通過点が鎖骨リンパ節です。

鎖骨リンパ節は、左の鎖骨の上のくぼみにあるリンパ。

鎖骨リンパ節が他のリンパ節と大きく違うところは、このリンパ節の流れが滞った場合、局所的な詰まりや腫れ、痛みが出るのではなく、顔や肩、ウエスト周りや全身に、その滞りによるむくみや体調不良が全身に現れるところ。

逆に考えれば、鎖骨リンパを流すことで、全身のリンパの流れが良くなります。

リンパの流れが良くなると、美肌効果、むくみや便秘の解消、身体のたるみの解消、セルライトの除去などにも効果があります。

そもそも、鎖骨がこることがあるの?と不思議に思う方もいると思いますが、鎖骨は首や頭、腕や脊椎を支えている重要な骨。

スマホやパソコンを使用することが多い私たちは、長時間同じ姿勢を続けることで、その周辺の筋肉は緊張し固まります。

筋肉の動きによって流れるリンパですので、筋肉が硬くなると、当然その流れも悪くなります。

鎖骨周辺のマッサージは指一本で行えるほど手軽なものが多いので、身体の健康状態を知るためにも、毎日続けましょう。

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