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子供を施設に預ける条件について解説

2016.5.3

どうしても子供を育てられない事情というのはあります。

でも、誰かに養育してもらわないと、子供は生きていけません。

そうなると、やはり施設に入れる事を検討するでしょう。

施設に子供を預ける条件について解説します。

子供を施設に預ける理由

子供を預ける施設というと、「孤児院」という言葉を思い浮かべませんか?

名前の通り、昔は戦災孤児のように親を亡くしたり、親が行方不明になって養育されない子供が施設に預けられる事が多かったのです。

しかし、今の時代、子供が施設に預けられる理由は大きく様変わりしました。

1位は親の虐待です。

2位は親の就労や経済的理由になります。

その他親の精神的疾患もまた昔と比べると増えた理由です。

逆に親の死亡や行方不明は、理由として順位を下げています。

もちろん一概には言えないことですが、虐待される子供の親は経済的問題を抱えている事が多いようです。

そして虐待の場合は、ほとんどは、通報によって虐待が発覚して子供が施設に保護されるという流れになります。

逆に親の経済的理由や、精神的疾患が理由の場合は、まずは最寄りの児童相談所または福祉事務所にて相談しましょう。

もし児童相談所が子供は家庭で養育が出来ないと判断すれば、子供は入所することになります。

子供を施設に預ける条件とは?

前述しましたが、親に健康上や経済的な理由があり、子供が養育できない環境にある、もしくは、親の元で生活させるのが子供に悪影響を与える場合です。

判断は児童相談所が行います。

保護された子供でなければ、基本面会も出来ますし、週末や長い休みの場合は親元に戻ることもできます。

ただし子供が望まなければ、面会も里帰りも拒否されることがあるとか。

退所も親と子供が望めば出来ますが、親が養育環境を満たしていないと判断された場合は、退所を認められない事もあります。

親の意思で子供を施設に入所させると、経済的な負担は発生します。

基本は親の収入に応じて支払う金額は決定します。

子供が入る施設は1歳未満の場合は、「乳児院」、1歳以上から18歳までは「児童養護施設」となります。

施設は数人で暮らす「小舎制」タイプと大勢で暮らす「大舎制」があります。

「明日ママがいない」の舞台になったグループホームは、「小舎制」タイプよりも更に家庭的な雰囲気を目的に作られた施設です。

子供が預けたいと思う施設の条件とは?

理由はどうであれ、子供を施設に預けざるを得ない親としては、子供が安全に健やかに、幸せに生活してくれる事を望むでしょう。

そのため、出来れば子供一人ひとりにきちんとケアするような施設がいいと考えます。

しかし残念ながら親の望む条件をかなえてくれる施設というのはほぼありません。

圧倒的に人もお金も足りないのです。

前述した「大舎制」タイプの施設というのは、大勢の子供を世話するために管理するが楽なのですが、やはり家庭的な雰囲気とはほど遠く、プライバシーにも問題を抱えています。

そして大勢の子供を見なくてはいけないので、ひとりひとりに目が行き届くとはいいがたいのです。

そのため、できるだけアットホームな施設をという声もありますが、施設の建て替えの費用などの捻出が難しいのが実情です。

また、施設の維持に関しても、国の援助のほかに、親からの費用負担で成り立っていますが、国の援助が不十分なうえ、親の費用の不払い問題もあり、経営自体が難しいと言われています。

施設に預けた子供の問題点

よく言われるのが、学歴の低さと学業への遅れです。

施設で育った子供のうち、大学へと進学する率は一般家庭で育った子供の1/4程度。

せっかく入った高校も中退してしまう子供も少なくないそうです。

施設に預けられた子供は、「親に捨てられた」という自己認識があり、どうしても自己肯定する事が難しいのです。

それが退所後の人間関係にも影響して、就職しても上手く行かずに、経済的な問題を抱えてホームレス化する事もあります。

児童養護施設の平均在所期間は4.6年です。

中には10年以上入所している子は1割いると言われています。

もちろん児童養護施設の職員は保育士や児童指導員などの子供の専門家が子供の養育に携わっていますが、前述した通り、マンパワーの圧倒的不足に加え、どうしても心に傷を負った子供というのは、問題行動を起こすこともあり、その対応に追われて職員が「燃え尽き症候群」になってしまう事もあるそうです。

本来は特別なケアが必要な子供たちは、中々そのケアが受けられないのが現実です。

子供を施設に預ける時は?

子供に一緒に暮らせないのは「あなたの所為ではない」という事をきちん説明しましょう。

子供は理解できない事で自分を責める傾向があります。

離れていても「私はあなたを愛している」事を伝えます。

経済的な理由の場合は特に、どうしても時間的余裕も取れないこともあると思いますが、出来るだけ子供と面会の機会を設けて、一緒に過ごす時間を取れるようにしましょう。

また健康上や親が抱えている精神的な問題がある場合、中々子供の事について、思いやる余裕はないかもしれません。

でも子供にとって、親はこの世の中にあなた方しかいません。

例え面会に行けなくても、何らかの手段でコミュニケーションが取れるようしてあげましょう。

要は「自分や親に捨てられていない」事を実感させてあげる事が大切です。

またどんなに物分かりのいい子供でも、寂しさというのは、やはり我慢できるものではありません。

たまにあった時に寂しさゆえに我儘を言ったとしても、決してあなたといるのが嫌なのではなく、あなたが本当に愛してくれているか知りたいだけなのです。

受け入れてあげましょう。

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