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子供の睡眠の重要性を考える!海馬の成長は睡眠で決まる!

2016.1.2

寝る子は育つ。

昔からそう言われていますが、実はこれ、単に身体の成長を指しているのではありません。

睡眠時間の長い子供は、睡眠時間の少ない子供に比べて成績の良い子が多いのです。

よく寝ているから頭が冴える?いいえ、これには科学的根拠があります。

その理由は海馬。

海馬が子供の睡眠とどう関わり、なぜ成長に繋がるのか探ってみましょう。

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海馬の役割

海馬という言葉をご存知でしょうか。

海馬は大脳辺縁系、脳の中心辺りにあるタツノオトシゴのような形をした器官です。

海馬は神経回路を司る重要な器官。

海馬は、日々に起こる出来事や聴覚、視覚から入る情報、学習や暗記などで得た情報を記憶として取り込み、整理分類、ファイリングします。

ファイリングされた情報はしばらくの間は海馬にとどまりますが、新しい情報は日々増えていくため、必要のない情報は忘れたり、または、大脳皮質に古い記憶として移行されます。

ただし、嫌悪感や幸福感などの感情が強く関わった記憶に関しては長期記憶となり、半永久的に海馬に残留します。

海馬はとても繊細な器官ですので、酸素欠乏や虚血、極度のストレスなどですぐに異常が出てしまいます。

海馬に異常が出ると、記憶ができなくなったり、萎縮などにより、PTSD(心的外傷後ストレス障害)やうつなどを引き起こしたりします。

また、アルツハイマー病では最初に病変する箇所が海馬だといわれています。

子供の睡眠

子供の心身の発達に欠かせない睡眠。

最近では、子供の生活スタイルが変化し、いわゆる夜型と呼ばれる子供が増えています。

日本小児保健協会の調査によると、22時以降に就寝する子供の割合は、2歳で35%、1歳6ヶ月・2歳、3歳を合わせると50%を超えていました。

小学生・中学生・高校生になると、就寝時間はさらに遅くなる傾向があり、年中睡眠不足状態が続いていると言われています。

睡眠が不足すると、成長の遅れや食生活の乱れ、集中力の低下や肥満なども弊害が生じます。

巷では8時間睡眠!と言われますが、それは大人にとって理想的な睡眠時間。

子供であれば、体格や体質によっても多少の差はありますが、1〜3歳の子供で10〜14時間、4~6歳で10〜13時間、6〜12歳で10〜11時間、13〜18歳で8.5〜9.5時間が理想的です。

人間は、睡眠中に心身の疲労回復、記憶の定着、細胞への自然治癒、ストレスの軽減などをしています。

また、子供は、睡眠中に成長ホルモンの分泌が活性化したり、海馬が発達します。

睡眠の仕組み

私たちは1時間半を周期に、レム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返します。

レム睡眠とは身体を休める睡眠です。

身体は深く眠っていますが、脳は動いていますので、夢を見るのはこのレム睡眠の状態の時が多いです。

加えて、記憶の固定をする時間とも言われています。

学習促進の脳波を強めるといわれるのはこの状態の時。

筋肉の疲労回復をするのも、この睡眠状態の時です。

眠りが浅い状態ですので、小さな物音や、気配などで目が覚めたり、うっすらとした意識が状況・状態の把握をしたり、トイレに行きたくなります。

ノンレム睡眠はとても深い眠りで脳が休息している睡眠状態を指します。

ストレスの消去やホルモンの分泌はこの睡眠状態の時に行われます。

細胞の成長促進や、修復をする成長ホルモンが分泌され、活性化するのはこの状態の時で、脳はしっかりと休みながら、身体は動いているのが特徴です。

レム睡眠とノンレム睡眠が繰り返される理由は解明されていませんが、一つには体温変化による体内のリズムと考えられています。

日中、私たちが起きている時間は体温が高くなっています。

レム睡眠のときは体温が上昇し、ノンレム睡眠のときは体温が下がるため、深い眠りにつくと言われています。

体温が高くなるレム睡眠のときに目覚めれば、起きている状態と近いため、スムーズに目覚められます。

睡眠時間の長さ=海馬の大きさ=学習能力の高さ

睡眠中に細胞の成長やホルモンの活性化が起こる、とお知らせしましたが、記憶を司る海馬もその内の一つです。

東北大学の加齢医学研究所が5歳〜18歳の健康な子供290人を対象に、脳のMRIを撮り、睡眠時間と海馬の体積の関係を調べたところ、睡眠時間を十分にとっている子供の脳は、睡眠時間が短い子供よりも、海馬の体積が1割程度大きいという結果が出ました。

また、動物実験によると、睡眠を妨げられ、充分な睡眠時間が取れない期間が長く続くと、海馬の萎縮が確認されました。

脳は6歳から12歳の間、特に10歳前後が最も成長します。

この間に充分な睡眠をとることで、海馬の成長も促進されます。

海馬は先ほども触れましたが、記憶を司る重要な器官。

海馬の大きさは記憶力にも影響しますので、大きい方が記憶力が高くなります。

記憶力が高まるということは、単純に考えれば、より多くの言葉や新しい知識を身につけられるということにつながりますので、学習能力も高まるということになります。

子供の不眠対策

子供の成長にとってとても重要な睡眠。

しかし、文部科学省のデータによると、小学生の睡眠時間は1970年には約9時間半だったものが、30年後の2000年には約8時間半に減少しています。

睡眠障害は子供の心身の安定や、脳や身体の成長を妨げることにもつながりますので、子供の年齢に合わせた理想的な睡眠時間が取れるように、工夫が必要です。

例えば、寝る2〜3時間前には携帯電話やテレビ、ゲームなどの脳の神経を刺激するもの、明るい光を発生するものを避ける、やめるようにしましょう。

長寿命で、明るいと賞賛されているLED照明ですが、その明るさが日中である、と脳に勘違いを起こさせ、睡眠ホルモンの分泌が妨げられることもありますので、寝室での使用は避ける方がいいでしょう。

また、寝付きが良くなるように、朝は早起きを心がけ、日中はしっかりと日にあたり、体を動かすなど、身体の適度な疲労を心がけ、宿題などは早めにすませるように声をかけるなど、生活のリズムを整えるようにしましょう。

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