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元旦には風呂に入らない?謎の風習の意外な理由

2016.5.9

知っていますか?元旦にお風呂に入らないという風習があります。

意外に知られていないのは当然。

みんなお互いのお風呂事情について、話し合う事が少ないですから。

元旦にお風呂に入らない風習とその理由についてご説明いたします。

元旦にお風呂に入らないという風習

日本人にとって、一年の最大のイベントはやはり「お正月」でしょう。

クリスマスに押されてはいますが、日本人にとってクリスマスは恋人同士のイベントという意味合いが強いようです。

それに対してお正月は家族のイベントです。

年末年始に里帰りする人も多いようですし、やはり元日は家族と過ごそうと考えるのが一般的なようです。

さて、元旦にお風呂に入らないという風習はご存知ですか?
意外に知られていないのですが、昔からそういう考え方があります。

年神様というおめでたい神様がいます。

お正月を迎えると、年神様が家へ訪れます。

お風呂に入るという事は、せっかく年神様が来た「福」を洗い流してしまうという事。

その「福」を流さないように、元日はお風呂に入らないというのが理由です。

ちなみに、大晦日は一日の汚れを払う意味もあるので、必ずお風呂に入るべきという考え方もあります。

罪も罰も呪いも福も全て「水に流すとリセットされる」という考え方は日本独特のもののようです。

元旦にお風呂に入らない風習の別の側面

ご存じのように「おせち料理」は、主婦が正月三が日働かなくていいように年末に作る料理です。

その分年末は寝る間も惜しんで働かなくてはいけないので、どちらにしろ主婦は大変です。

ただ最近はおせちを作る人は少なく、そもそもおせちを食べないか、デパートで購入したおせちを食べるように生活も変化しています。

この正月の三が日、主婦は働かなくていいというのは食事だけではありません。

掃除やお風呂を洗う、沸かすなどの家事も含まれています。

だから元日はお風呂に入らないという事になります。

また、かまどの神様をお正月休ませるために、かまどの火は入れない=火を料理やお風呂を利用しないという説もあります。

今はもちろんかまどを使っている人もいませんから、理由が失われた風習だけが残っているのかもしれません。

ちなみに大掃除は、年神様が家に来る前に家をキレイにするという意味もあります。

あの門松は年神様が家に来る目印だったってご存知ですか?

他にもあるある元旦の風習

元旦というのは一年の始まりで、とりわけ日本では一年の中でもかなり意味のある日です。

この日に行った事というのはその一年継続して行われやすいと考えられています。

よく言われるのが、元日にはお賽銭以外のお金を使わない方がいいというもの。

これは元日にお金を使うとその年一年はお金が財布から出やすくなります。

つまり、初売りや福袋など買いに行けば、その年はお金を浪費しやすくなるという事です。

そういう意味ではデパートの戦略勝ちですね。

また、元日は喧嘩もダメと言われています。

もちろん一年ずっと喧嘩をしたくありませんし、それ以上に喧嘩や怒りは悪い運気を家へ呼び込みます。

悪い運気が家に入れば、その年は悪い事ばかり続くようになります。

それが嫌なら喧嘩はしない事です。

前述したとおり、お掃除も禁止。

年神様の福を払ってしまうからです。

知っているようで、知らない風習が色々ありますね。

行動だけ残って、その意味が失われていくことはよくあります。

出来ればその意味も未来に伝えていきましょう。

元旦にお風呂に入らない風習の家に行った場合

仲の良い友人同士でも、正月に風呂に入る入らないといいった風習をその家庭が行っているかなんて、話す機会はないでしょう。

元旦にお風呂に入る家はそれが当たり前だと思っていますし、逆に元旦にお風呂に入らない家の場合も同様ですから、殊更話題には上がらないのです。

突然、よそのお宅にお邪魔した時、その習慣の違いが発覚します。

友達が実家に泊りがけで遊びに来たとか、結婚して初めて配偶者の実家に来たとかそういった時です。

キレイ好きの日本人としては、「え、お風呂に入れない」のに抵抗がある人がいるかもしれませんが、「郷に行ったら郷に従え」という言葉の通り、その家の風習に合わせましょう。

たった一日です。

まして冬ですし、お風呂に入らなくても死ぬことはありません。

無理した入る必要はありません。

また、家によっては、翌日の朝に早速お風呂を沸かして入る場合もありますので、気持ち悪いようならそのタイミングに合わせて入りましょう。

元旦にお風呂に入らない事について

さて如何でしたでしょうか?日本のライフスタイルの変化が激しく、昔の風習はすごい勢いで失われています。

もう正月3ヶ日、スーパーなどは休まないので、年末に食料品を買い込む必要もなくなりました。

おせちも作らなくても、お母さんが料理をしなくていい方法はたくさんあります。

おせちはデパートで売っているものと考える子がいるかもしれません。

逆にここ十数年のうちに「初売り」や「福袋」はすでに根付いた習慣となっています。

テレビで放送されるデパートの周りの行列なども季節の風物詩と言えるかもしれません。

元旦にお風呂に入らないという風習もそうです。

門松を飾らない家が増えたように、そのうちこの風習も忘れさられるかもしれません。

そのうち、どこかのホテルや温泉が「元日からキレイになろう」と言って、元旦にお風呂に入る風習を生み出すかもしれません。

でも、いつか廃れる風習だとしても、こういう風習があったという事を覚えていた方がいいと思います。

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