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インフルエンザの高熱後の吐き気 治りかけの時期に注意!

2016.4.6

毎年、冬季に流行するインフルエンザ。

高熱や痛みといった症状が収まり、治りかけであるにもかかわらず吐き気や下痢が治まらない、という症状に悩まされることがあります。

何が原因となっているのかを見てみましょう。

インフルエンザ、治りかけなのに吐き気や下痢が治まらない…

インフルエンザにはA型、B型、C型と、大きく分けて3つの型が存在することを知っている人もいることでしょう。

これはウイルスのそれぞれ症状や発生する時期、感染力などに違いがあり、毎年流行が予測され、冬季に注意が促されるのはA型とB型の二種類となります。

中でもインフルエンザA型は、変異を起こしやすいウイルスです。新型ウイルスと言われるものはほとんどがこのA型が変異したもの。そして、高熱や全身の痛みといった症状が激しいのも、このA型のウイルスです。

しかし、インフルエンザB型もまた、軽視してはいけないものです。A型よりも激しくはありませんが、B型のインフルエンザは消化器官に特に症状が出やすく長引きやすいため、脱水症状への警戒が必要です。

そんなインフルエンザですが、通常、発症から1週間ほどで治るとされています。しかし、治りかけで他の症状は落ち着いてきたのに、吐き気や下痢が治まらないことがあります。

こんな時は、何が疑われるのでしょうか?

治りかけなのに吐き気がするのは、消化器官がダメージを受けたせいかも

インフルエンザの治りかけに起きる吐き気や下痢、つまり消化器官の不調の原因として、まず挙げられるのは”高熱によるダメージ”です。

特にインフルエンザA型は、38℃以上、時に40℃を超える高熱を起こさせます。本来の体温よりも高い体温に晒されるのですから、繊細な消化器官にとっては(例えウイルスそのものの攻撃ではなくても)不調を起こしてしまいます。

続いて挙げられるのが、”ウイルスの攻撃により消化器官そのものが傷ついている”時です。

インフルエンザB型はA型よりも熱が出ない時がありますが、消化器官や呼吸器官に炎症を起こしやすいウイルスです。ウイルスの攻撃そのものは終わっても、傷ついた胃腸が炎症を起こし、吐き気や下痢の原因となっているのです。

どちらの場合も、ウイルスの増殖が抑えられ、体が本来の働きを取り戻している時、つまり他の症状が治まってきた治りかけの時に”不調に気付く”のだと言えます。

ウイルスによる熱も治まり、痛みも消えた。さあこれで全身が健康だ!――と、無理をしてしまうと、こうした症状が起きやすいのです。

インフルエンザ特効薬の副作用で吐き気がする可能性も

もう一つ考えられる原因として、”薬の副作用”が挙げられます。

インフルエンザの特効薬であるタミフルやリレンザは、インフルエンザウイルスが体内で増殖するのを防ぐ効果があります。つまり、インフルエンザによる症状そのものを改善したり、インフルエンザウイルスを殺すものではありません。

その為、これらはインフルエンザに感染し、発症から24時間から48時間以内の服用すると効果が期待できるのですが、同時に下痢、嘔吐、吐き気、腹痛といった副作用を引き起こすことがあります。

タミフルやリレンザによる副作用が起きる確率は、0.1%から2%といわれており、気にするほどのものではない、と言われています。

ただ、2007年にはタミフル服用後の異常行動による死亡事故が起きたこともあり、未成年(特に幼児や子供)へのタミフルの処方は禁じられています。

タミフルもリレンザも、まだ歴史の浅い薬であり、副作用に関しても未だ明らかになっていない部分もあります。

インフルエンザ特効薬についての正しい知識を持とう

とは言え、インフルエンザが治りかけなのに、吐き気などの症状が出ている時、「これはタミフルやリレンザといったインフルエンザ特効薬の副作用だ」、と決めつけてしまうのも良いことではありません。

確かに副作用が起きる確率はゼロではありません。しかし、世に出ている薬のほとんどに、何かしらの副作用が起きる可能性というものは含まれていますし、何よりこうした特効薬の効果により、インフルエンザの重篤化を防げるというのも確かなことだからです。

妄信的に薬の力を信じることも、副作用を恐すぎることも、どちらも危険です。

インフルエンザのみならず、どの病気にも言えることですが、もし、治りかけであるのに、吐き気などの症状が出ている場合は、自分で勝手に判断をせず、主治医にその旨を伝え、今後の方針について指示を仰ぐようにしましょう。

またそもそも、こうした薬に頼りたくないと考えているならば、診察を受ける際にその意志を先に伝えておく必要があります。

治りかけに無理をせず、ゆっくり体を回復させよう

インフルエンザに罹った時、重要なのは”とにかく体を休めること”です。

特に発症から5日間は、”排菌期間”であり、自分が周囲への感染源となる可能性が高い期間でもあります。治りかけで調子がよくなったからと通勤・登校を開始し、結果として周囲へ感染させてしまう…ということを防ぐためにも、不必要な外出を避けて体を休めましょう。

もし吐き気のために食欲がない時や、下痢が起きている状態あれば、脱水症状を起こさないよう水分(スポーツドリンクや経口補水液)を摂ることを優先しましょう。

吐き気があっても食べることが出来るのであれば、胃腸に優しい食事(おかゆなど)を摂り、負担をかけないことが重要です。

この時、下痢止めを飲むのは避けましょう。便の中にもウイルスは含まれていますから、下痢を止める=ウイルスの排出が出来ずに体内に留めてしまうためです。

服用するとしても整腸剤に留め、回復しないのであれば主治医にかかることをお勧めします。

インフルエンザは感染力が高く、重篤な症状を引き起こしたり、命の危険すらある恐ろしい病気です。

決して自分は大丈夫、と過信せず、まずは罹らないためにも予防を心がけましょう。

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